防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年9月1日号
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夏の思い出づくりに一役
全国各地で自衛官が子どもたちと交流
森本防衛大臣がイベント参加の小中学生と懇談
"ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー"は大盛況

 防衛省は8月8、9の両日、小中学生とその保護者を対象にした一般募集イベント「ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー」を行った。毎年夏休みの時期に開催される同ツアーは、定員に倍するほどの応募がある人気のイベントで、今年度は両日併せて199人の参加者があった。
 ツアーの内容は、テレビゲームをモチーフにした子ども向きの広報ビデオを使った防衛講座や、屋外ヘリ展示見学、広報展示室での体験装着、隊員食堂での体験喫食、手旗信号体験、儀じょう訓練見学、警務隊の装備品展示など盛りだくさん。目玉である、子どもたちと森本敏防衛大臣との大臣室での懇談(保護者たちは同時刻に市ヶ谷記念館の見学)においては、大臣の「自衛隊に入りたい人は手を挙げて!」との言葉に、「空挺団に入りたいです」、「潜水艦や護衛艦に乗りたいです」、「自衛隊で看護の仕事がしたいです」など多くの積極的な回答があった。
 午前中から午後3時頃まで約半日と、たっぷり時間があったこともあり、参加者と、ツアーに同行または各所で支援した陸海空の自衛官・事務官とのコミュニケーションも密。ツアーの最中、自衛官や事務官に「防衛大学校に入るにはどんな勉強が必要ですか?算数と国語どっちが大事?」、「決めた!高等工科学校に子どもを入れます」などと話しかけ、熱心に話し込む子どもや、保護者の姿が多く見られた。また、「東日本大震災で被災しました。お世話になった自衛隊をもっと知りたいと思い参加しました。大満足です」(仙台市在住の男性)、「孫と参加しました。非常にフェアな視点で戦争や国防について説明していた。素晴らしかったです」などの声も。
 将来の募集対象者である子どものみならず、多くの参加者が、ツアーを消化していくうちにさらに防衛省・自衛隊への興味が喚起され、その理解を深めている様子だった。

笑顔はじける!
夏の醍醐味を満喫
勝田駐でキャンプ教室

 勝田駐屯地(司令・赤松雅文将補)は7月28、29日の両日、自衛隊キャンプ教室を行った。毎年この時期の恒例行事となっており県内各市町村はもとより埼玉、千葉、神奈川からも応募のハガキが届いた。
 当日は朝からの猛暑にもかかわらず、青空と緑豊かなグラウンドに29組70名の親子が到着した。体育館でキャンプ教室を担任する施設器材中隊の富田裕一2陸尉以下29名のスタッフ紹介、日程の説明、各班での自己紹介が行われた。その後グラウンドに集合し、施設科装備品の前で記念撮影を行った。
 参加者たちは昼食を済ませると、いよいよキャンプ教室の目玉である天幕の設営。若い班長から指導を受けながら、親子が力を合わせて自分たちの天幕を設営した。子供たちは初めて体験した飯ごう炊さんで、おいしく炊き上がったご飯を口いっぱいに頬張っていた。
 夜は星空観察、キャンプファイヤー、スイカ割り大会。最後は花火と盛り沢山のイベントに子供たちの笑顔がはじけ、笑い声が絶えなかった。
 翌朝は一夜を過ごした天幕を撤収し、ペットボトルロケットの制作に取りかかった。親子で色とりどりのロケットを作り飛距離競争。飛んでいくロケットに参加者は大喜び、キャンプ教室最後のイベントを楽しんだ。
 今年も大盛況に終わった自衛隊キャンプ教室。たくさんの笑顔と笑い声が駐屯地にあふれ、参加した子供たちは夏休みの楽しい思い出を作った。

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地元幼稚園児と父兄に迫力のバチさばき披露
滝ヶ原駐屯地の太鼓部が演奏支援

 滝ヶ原駐屯地(司令・佐藤文章1陸佐、当時)の太鼓部は7月24日、地元幼稚園の夏季保育イベントに招かれ、演奏支援を行った。「園児に迫力ある日本太鼓の音色と演奏の姿に触れさせたい」との依頼を受け、太鼓部リーダー石川治2陸曹はじめ8名の隊員で実施。
 幼稚園の園庭で酷暑の中、滝ヶ原雲海太鼓の紹介の後「四季打ち」「昇竜の如く」「山彦」を演奏。太鼓の重厚な響きと自衛官らしい力強いバチさばきで園児と父兄を魅了した。
 演奏終了後には園児から、お礼として手作りのかわいらしい蛙のペンダントが各隊員に贈られた。
 その後、場所を体育館に移し、太鼓部メンバーが園児たちに太鼓のたたき方を教えるなど楽しい一日を過ごした。

ちびっ子大会でレンジャー体験
姫路駐屯地

 姫路駐屯地(司令・天本博文1陸佐)は7月28、29の両日、夏休みちびっ子大会を行った。
 1日目は駐屯地周辺の広峰校区152名、2日目は城北校区77名が参加。午前中は暑さにもかかわらず元気いっぱいにレンジャー体験などを体感。昼食は隊員食堂で体験喫食し、ボリューム満点の食事に満足しながら楽しく食べていた。
 午後は駐屯地資料館と装備品の見学、車両の体験搭乗と貴重な体験をして自衛隊に対する親近感も強くなった様子だった。参加者はケガも体調をこわすこともなく無事、駐屯地を後にした。

体験型イベント抽選に長蛇の列
海自阪神基地隊

 海自阪神基地隊(司令・金久保和司海将補)は7月21日、青少年広報の一環としてサマーフェスタを開催した。年に1度の基地開放を楽しみにしていた小中学生をはじめ多くの人が駆けつけた。
 基地内では護衛艦「いそゆき」の一般公開、支援船による体験航海、プールでの水難救助展示、操船シミュレーター体験、ヘリコプター展示など様々なイベントが行われた。支援船による体験航海などの体験型イベントには抽選のための長蛇の列が続き、多くの家族連れで賑わった。
 来隊した人たちからは「ずっと楽しみにしていた」「イベントが多く楽しめた」「来年もぜひ来たい」、また「自衛隊のことは、よく分からなかったが興味を持った」などの声が聞かれ、思い出深い夏休みの1日になったようだ。
 阪神基地隊は「今後も機会をとらえて地域社会との融和と、海自に対する関心を高めるための活動を計画、実施していく」としている。

サマーフェスタに元気な声あふれる
海自沖縄基地隊

 海自沖縄基地隊(司令・井上雅仁1海佐)は7月14日、夏の恒例行事「ちびっ子ヤング大会サマーフェスタ」を行った。抜けるような青空の下、1000名以上が来場。子供たちの元気な声が会場にあふれた。
 護衛艦「くらま」、潜水艦「くろしお」を一般公開。大勢の家族連れが普段は見ることのできない護衛艦の装備、SH—60Jや潜水艦の補助用潜望鏡のデモンストレーションなどを興味津々で見学していた。
 沖縄水中処分隊の処分艇などを使ったボートクルージングは、乗船待ちの列ができるほど大好評。多くの子供たちが水しぶきを浴びながら疾走するボートに歓声を上げ楽しんでいた。
 このほか陸自15旅団の支援を得ての特殊車両などの展示、沖縄地本による広報活動、米海軍福利厚生部の協力による遊具や売店出店などもあり、楽しいイベントの1日となった。


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