私が自衛隊に入隊し、この3ヵ月間で学んだことは、仲間の大切さと、同期と分かち合う時間の大切さです。
私は最初「このメンバーで3ヵ月間過ごすのか」と不安でいっぱいでした。訓練も基本教練や射撃、戦闘訓練など、やることなすこと初めてのことばかりでしたが同期に引っ張ってもらい、少しずつ生活に慣れ、訓練内容が濃かったにもかかわらず終わってしまえば、あっという間の3ヵ月でした。その中で「人の話をしっかり聞き同期とコミュニケーションをとって、自分の意見でなく同期の意見を尊重する」ことを班長や班付に教えていただきました。助け合いながらも切磋琢磨し、互いに高め合うことから仲間の大切さ、重要性を学んだ3ヵ月でした。
同期と分かち合う時間の大切さを一番感じた思い出は、東富士演習場での25キロ行進のときです。仲間と一緒に行進をして、10キロ、15キロと進んでいくうちに、すごく自分の体が重くなっていくのに気づきました。残り10キロ付近で歩くのをやめたいという考えが頭の中を駆け巡りました。仲間は、みんな頑張って歩いています。「仲間が歩いているのに、ここで自分だけが歩くのをやめたら悔いが残る」という思いが生まれ最後まで歩ききることができました。
行進が終わって疲れた体で宿営地に戻り武器格納も終わって、ひと段落したときのことです。急に区隊の全員が班長、班付に呼び出されました。なぜかわからず不安に思っていってみると冷たいコーラを渡され、みんなで乾杯をしました。とてもおいしかったです。行進をして達成感の中で味わうコーラは、すごく幸せに感じました。仲間と共に歩いた時間、仲間を意識した時間、普段当たり前のことがまた違う感じでありがたく感じたこと、これらは決して忘れられない思い出となりました。
自衛官候補生課程も修了し、特技課程教育が始まります。また新しい出会いがあり、この3ヵ月間で学んだことを活かし、新しい仲間を大切にして共に有意義な自衛隊生活を送り、日本を守るため、日々鍛錬していきたいと思います。 |