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自衛隊ニュース   2012年8月15日号
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森本防衛大臣が陸自部隊を視察
第1師団、中央即応集団

 7月30日、森本防衛大臣が第1師団(師団長・反怖謙一陸将)及び中央即応集団(司令官・日高政弘陸将)において、就任以来初となる陸上自衛隊部隊視察を行った。森本大臣は午前中に1師団を訪れ、栄誉礼・儀じょう、幹部からの状況報告を受け、その後、師団隷下部隊・駐屯地部隊を巡閲した。訓示の中で「本日、まさに、最前線にある隊員諸君の士気溢れる姿を見ることが出来、大変心強く、また、誇らしく感じました」などと述べた。引き続き、師団師令部庁舎内での会食・休憩を挟み、司令部庁舎南側に展示された各種装備品を視察。最後に最新鋭の10式戦車の前で報道陣の取材を受けた。先日行われた1師団による市街地における首都直下型地震を想定した訓練について、「災害などを想定した各種の訓練は自衛隊にとっても地元自治体にとっても重要なことで、これからも連携をどんどん強めていっていただきたい」と感想を述べている。


九州北部豪雨被害で災派
行方不明者捜索・給水支援などを実施

 7月11日から14日にかけて梅雨前線が活性化、九州北部が豪雨に見舞われ、土砂崩れや川の氾濫などにより熊本・大分・福岡の3県で死者・行方不明者が出た。
 12日午前6時49分に熊本県知事から第8師団長(北熊本)へ、同7時50分に大分県知事から西部方面特科隊長(湯布院)へ、14日午後12時10分に福岡県知事から第5施設団長(小郡)へ、それぞれ災害派遣要請があり、陸上自衛隊は北熊本・湯布院・高遊原・目達原・小郡・久留米・玖珠・別府の各駐屯地から人員約20名(述べ5280名)、車両約10両(述べ1290両)、航空機延べ35機の規模でこの要請に対応した(数値等は7月21日防衛省発表)。
 各県における主な活動状況は、熊本県では12日から19日まで連日、熊本市・阿蘇市・南阿蘇村・高森町で、河川敷で土のうを積み上げるなどの水防活動、住民避難支援活動、給水車による給水支援活動、行方不明者の捜索活動。そして、これらの地域で航空機などによる情報収集活動を実施した。孤立者の救助活動としては、ヘリにより16名を救助(熊本市)した。
 大分県では12日から19日まで連日、竹田市・日田市・中津市で熊本県の被災地域と同様の活動を実施し、加えて、物資輸送も行った。ヘリによる孤立者の救助活動では6名を救助(竹田市)した。
 福岡県では、14日から21日まで連日、孤立者の救助活動、水防活動、給水活動、ヘリによる物資輸送活動を、朝倉市・柳川市・久留米市・八女市で実施した。


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