防衛省では、市ヶ谷地区の庁舎や官舎、市ヶ谷記念館などを約2時間30分かけて巡る市ヶ谷台ツアー(毎週月〜金の午前・午後に開催、要事前予約)を実施している。夏休みに入り、市ヶ谷台ツアーは連日、学生や子ども含め多くの参加者で賑わっているが、現在、同ツアーの目玉である市ヶ谷記念館で『書で観る「山本五十六」とその時代展』を開催中。山本五十六元帥の遺墨、書簡をはじめとする当時の資料などが、海自鹿屋基地、海自第1術科学校、防衛大学校、防衛研究所など防衛省・自衛隊の施設から集められている。
普段は各地で所蔵されている歴史的価値の高い資料を同時に見られる貴重な機会とあって大きな注目を集めており、「この企画展を目的にツアーに申し込まれる方もいらっしゃいます」(ツアースタッフ)という。「元帥の書などを目にすると迫力に圧倒されますね。特に『常在戦場』の石碑の拓本には感動しました。平和な時代でも常に備えを怠らない。まさに防衛省・自衛隊の姿そのものですね」(ツアー参加者)。
なお、同展では、防衛省が撮影協力などを実施した、映画『聯合艦隊司令長官山本五十六』の撮影風景写真、及び撮影に使用した衣装・小物なども併せて展示している。 |