陸自第9師団(師団長・田口義則陸将)は7月26日、岩手駐屯地で行われた岩手県主催、東日本大震災災害派遣終了1周年記念「自衛隊感謝式」に参加した。
式典での県知事らの謝辞はリアルタイムで各駐屯地に映像を配信し、感謝の気持ちが隊員たちに伝えられた。
この式典は災害派遣終了から1年という節目に、救援活動に尽力した、すべての隊員の献身的な活動に感謝し、これを讃えるために行われた。達増拓也知事、釜石市の野田武則市長らが第9師団の隊員に対し災害派遣活動に対する謝辞を述べた。
達増知事は「隊員の懸命な活動や生活支援は、未来へ向かう気持ちを奮い立たせてくれた」と述べた。
前9師団長・田邉揮司良陸将の代理として山下純夫副師団長が「北東北3県の国土防衛、災害派遣、国際貢献活動、民生協力等の任務をもつ我が第9師団は、即応態勢を維持しつつ、引き続き地域の皆様の信頼に応えて参ります」と答辞を述べた。
続いて東日本大震災災害派遣活動における第9師団の活動状況について災害発生当初から派遣活動終了までをスライドで紹介。釜石市甲子林業センターでの激励演奏のスライドでは、地震のために結婚式を挙げられなかった夫婦のために「結婚行進曲」ほか3曲をプレゼントした様子が映し出されると、達増知事も心を動かされた面持ちだった。
これに併せて青森駐屯地では岩手県滝沢村から寄贈された石材に前師団長・田邉陸将直筆の書が刻まれた記念碑の除幕式が行われた。師団司令部のある同駐司令部庁舎前に建立され、正面には「最後の砦」、裏面には「国民の高明な信頼を得た東日本大震災の災害救援における隊員達の献身的な姿を顕彰して」と刻まれている。 |