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自衛隊ニュース   2012年3月15日号
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オホーツク海で海氷観測
第2航空群
首都圏の報道陣に状況公開
寒波襲い吹雪の中、粛々と

 海上自衛隊第2航空群(司令・眞木信政海将補=八戸航空基地)所属のP-3Cによる海氷観測の状況が2月23日、首都圏の報道陣に公開された。海氷観測は気象庁への協力支援業務として昭和35年から実施。観測で得た情報は札幌管区気象台や函館海洋気象台などの関係機関に送られ、航行船舶の海難事故防止などに広く活用されている。
 今冬は猛烈な寒波が北日本を襲っており、離陸直前の滑走路は目も開けられないほど吹雪いていたが、一面真っ白の滑走路で作業をする整備員や誘導員は気象状況の如何に関わらず粛々と任務に努め、航空機の安全に寄与していた。離陸後、P-3C(1番機=5098機・川地秀樹機長、2番機=5081機・菊池謙秀機長)は北海道を縦断しオホーツク海へ。窓からは、灰色のP-3Cの下に、白い絨毯のような海氷、オホーツクの蒼い海と三色のコントラストが目にも鮮やかな光景が広がっていた。
 機内では、報道陣に、海氷観測の手順や哨戒活動をはじめP-3Cの諸任務、レーダーやソナー等を駆使して収集された情報を乗員が共有し任務に当たるP-3Cの運用システム等について、戦術航空士の古俣信貴1尉ほか搭乗員から詳細な解説があった。
 この日、2機のP-3Cに分乗した報道陣は20人以上。「海自の海氷観測」は、真冬の風物詩として毎年各メディアで紹介され、広報活動の一翼を担っている。


東部方面隊
戦闘機能別調整訓練
 陸上自衛隊東部方面隊(総監・渡部悦和陸将)で2月20日(月)から24日(金)まで方面総監統裁の戦闘機能別調整訓練を行った。これは師団・旅団司令部等の指揮幕僚活動能力の向上を図るため実施したもので、指揮所訓練統裁支援システム(ICE)を使用。第1師団・第12旅団の訓練部隊と統裁部を合わせて約1200名が訓練に参加した。
 この訓練は特に火力調整所・対空作戦調整所及び空域・飛行統制所の各調整所等の有機的な活動を重視した全国でも希な試みの訓練だった。

コープノース・グアム2012
空自初の日米豪共同訓練

 2月11日から2月24日まで、米国グアム島アンダーセン空軍基地及びファラロン・デ・メディニラ空対地射場、その周辺空域で「コープノース・グアム」が行われた。
 航空自衛隊からは、航空総隊、西部航空方面隊、第8航空団(築城)、第83航空隊(那覇)、警戒航空隊(三沢)からの約330人が、F-2A・8機、F-15J・6機、E-2C・3機を伴って参加した。部隊の展開・撤収にはC-130HとKC-767が支援。
 米空軍からは、F-16・22機、C-130・3機、F-15・18機、KC135空中空輸/輸送機・4機、E3早期警戒管制機・2機、B52爆撃機・2機などが参加。今回初めて参加するオーストラリア空軍からは、F18・6機、E-737早期警戒管制機・1機、C-130J・1機が参加した。
 防空戦闘訓練、戦闘機戦闘訓練、電子戦闘訓練、空対地射爆撃訓練、空中給油訓練を目的とした今回の「コープノース・グアム」。航空自衛隊が実施する「日米豪共同訓練」は初めて。


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