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自衛隊ニュース   2012年8月15日号
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「頑張っています」 新しい職場
活躍するOBシリーズ
藤巻日出夫
働ける喜び実感しながら勤務
藤巻氏は平成24年2月、空自幹部候補生学校総務課広報室を3空尉で退職。54歳

 私は、今年2月14日に航空自衛隊幹部候補生学校総務課広報室を最後に、35年余の勤務を終え航空自衛隊を定年退官しました。翌日からは野村證券奈良支店に再就職し、4ヵ月が過ぎました。現在は同支店総務課において嘱託の庶務社員として勤務しています。
 再就職に際して、地元奈良市内での就職は難しいのではないかと思い、自衛隊OBが多く勤務している大阪方面の関連会社を希望しておりましたところ、援護室長から「奈良市内で探してみますので如何ですか」と勧められ、地元での就職をお願いしていました。その後、現在勤めている会社のお話を運よく聞き、「よろしくお願いします」と即答で援護を進めていただくことにしました。その結果、現在の勤務先に再就職ができ、何か「運」「縁」を感じながら、感謝しつつ勤務しています。
 私の主な仕事は郵便業務等です。朝は郵便局に郵便物を受領に行った後、各担当者に郵便物を配布、夕方は各課からの郵便物をまとめて郵便局で郵送手続きを行いますが、多いときは一日五千通を超えることもあります。
 日中は宅配業者からの荷物を整理し、各課に配布する傍ら個人情報の破棄、各種会議の準備、各設備の点検立ち会いに携わるなど忙しい日々を送っています。また、通常業務とは別に、清掃業者の受け入れのため、早朝6時に交代出勤もしています。
 最近は日が昇るのが早くなりましたが、入社当時は夜も明けず真夜中に出勤している感じでした。でも、物は考えようで明日の仕事を考え、早寝早起きの習慣は、健康のためにプラスであることは言うまでもありません。何事もプラス思考で、コミュニケーション&飲みニケーションを先ず頭において、第2の定年のときには、後任者に業務を申し送れるように頑張っていきたいと思っています。
 最後に、福利厚生面も充実している野村證券に再就職できたのも、良き上司、良き同僚、良き後輩そして親身な援護室の方々のお蔭と感謝し、「ありがたい」の心を忘れず働ける喜びを実感しながら勤務しております。


人気のCH—47Jは9.7倍
防衛省で「体験飛行」抽選会

 防衛省で7月24日、1ヵ月間にわたり公募した「体験飛行」の抽選会が厳正に行われた。
 自衛隊記念日行事の一環で今年は、千歳と入間でCH—47J、浜松でYS—11と3ヵ所で体験飛行を行う。
 倍率は、YS—11が5・3倍でCH—47Jが9・7倍。航空幕僚監部総務部長・森本哲生空将補と広報室長・深澤英一郎1空佐が交互に当選者を選出。680枚が選ばれた。当選者だけでなく、惜しくも外れてしまった人にもハガキが届く。体験飛行日は10月13日。天候に恵まれることを広報室全員が願っている。


農場管理獣医師協会から「ぜひ自衛官に頼みたい」
埼玉地本広報室長が講話

 埼玉地本広報室長・雄山大3陸佐は6月20日、埼玉県内ホテルで開催された「農場管理獣医師協会・平成24年度講演会」で講話を行った。
 今年で発足5周年を迎えた農場管理獣医師協会(北村直人会長)。以前から同協会は「狂牛病や鳥インフルエンザ、そしてこのたびの放射線汚染において自衛隊の活動がなければ、現在はないと思っている。5周年の記念講演会は絶対に自衛官にお願いしたいと思っていた」という。
 雄山3陸佐の講演テーマは「東日本大震災における自衛隊の活動状況について」。「貴重な話が沢山聞けた」「自衛隊の国民・国に対する想いに頭が下がる」と拍手喝采の中、幕を閉じた。


救難隊の歌「大空の翼」初披露
空自秋田分屯基地が創設25周年記念で

 空自秋田分屯基地(秋田市)は創設25周年を迎え7月15日に記念演奏会と前夜祭、翌16日に記念式典と記念祝賀会を行った。  
 とくに記念演奏会は空自北部航空音楽隊(青森県三沢市)を招へいし、秋田県児童会館で招待者と一般公募による約600人の聴衆を迎えて開催、ハイライトは秋田県在住のシンガーソングライター津雲優氏に作詞作曲を依頼し完成した秋田救難隊の歌「大空の翼」を初披露した。北部航空音楽隊の演奏に合わせ各職種・特技の特徴のある服装をした隊員8名を含む30名の隊員合唱団が合唱を行った。隊員たちの心が一つとなり、聴衆からは盛大な拍手が送られた。


首都直下地震に備え通信訓練
東方隊が高速道路会社と連携で

 陸自東部方面隊(総監・渡部悦和陸将)は7月9日、常磐自動車道守谷SA(上り)(茨城県守谷市)で東日本高速道路(株)(NEXCO東日本)と締結した協定に基づき、同社と連携した通信訓練を行った。
 守谷SAはNEXCO東日本が首都直下地震に備え高速道路のSA・PAを防災拠点化すべく関係機関と検討を進めている最初のSAで、首都直下型地震発生時に各地から首都圏へ進出する救援部隊の拠点として活用できる施設として期待され、ヘリポートや部隊向けの燃料も備蓄している。
 この訓練は高速道路休憩施設の防災拠点化の最初のモデルとなる守谷SAで、部外機関などと連携した自衛隊の通信構成要領を検証するもの。守谷SAと朝霞駐屯地との間に臨時で構成する部外通信回線を使用して、駐屯地基地電話、陸自指揮システムの延長、ヘリ映伝映像の配信、野外電子交換機の開設を行った。各訓練成果を基に検証を重ね9月には、さらに1歩進んだ連携訓練を行う予定。


大震災からの復興願い航過飛行
3空団8飛行隊がオールスター戦で

 「プロ野球オールスターゲーム2012第3戦」が7月23日、岩手県営野球場で行われ、昨年に引き続き東日本大震災などからの復興を願って被災地での開催となり、航空自衛隊も復興を願ってF—2を飛ばした。
 プレーボール直前の17時55分、第3航空団第8飛行隊(三沢)のF—2・2機が航過飛行を行うと、大歓声が同時に沸き起こり「夢の球宴」を一層盛り上がらせた。この試合には被災した球児3000人も招待されており、空自の雄姿と試合を楽しんだ。


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