精強自衛隊の姿、オリンピックでも—自衛官アスリートがロンドン五輪で金2つ、銅2つのメダルを獲得する大活躍で日本中を沸かせた。栄光に輝く自衛官アスリートへ贈りたい「雪に耐えて梅花麗し」。
先陣を切ったのは小原日登美1陸尉。五輪第13日の8月8日(英国時間)、レスリング女子48?級で金メダル。自衛隊体育学校(朝霞)としてはロサンゼルス五輪の宮原厚次2陸佐以来28年ぶり、女性自衛官としては初の快挙を達成した。
試合後、小原1陸尉は「皆の応援が力になってマットに立ったとき『一人じゃないんだ』と思えたので諦めずに頑張れた。今まで支えてくれた皆の顔が浮かんで、皆に笑顔を見せることができて、皆に恩返しをすることができて、とても嬉しい」と語った。
2つ目の金メダルは五輪第17日の最終日、米満達弘3陸尉がレスリング・フリースタイル66?級で獲得。日本にとっては歴代五輪最多の38個目となるメダルだった。「金メダルを取るために命をかけて死ぬほど練習してきた。自衛隊では私を多くの人が支えてくれた。金メダルは本当に重く、自分の首にかけるとは夢のよう」と米満3陸尉。
レスリング・フリー55?級では、湯元進一2陸尉が激戦を制し銅メダルを獲得。「私個人のメダルというより自衛隊の組織力があってこその結果」と話した。
ボクシング・バンタム級では、清水聡3陸尉が銅メダルを獲得。ボクシングでの五輪メダル獲得は日本にとって44年ぶり、体校では初めて。 |