第41普通科連隊(連隊長・岡本良貴1陸佐=別府)は10月28日、大分県大分市で開催された第32回大分国際車いすマラソン大会に協力した。この大会は、1981年の国際障がい者年の記念事業として始まった、車いすランナー単独の国際大会であり、国内で開催される3大会の中でも一番歴史がある。
競技は、フルマラソンとハーフマラソンの2種目で障がいの程度により、各3クラスに分けて行われ、選手は片手で持てるほど軽量化された「レーサー」と呼ばれる3輪タイプの競技用車いすに乗り、専用のグローブをはめてリムを叩くようにして回し、腕の力だけで42.195kmを走り抜く。トップ選手になると平均時速30km以上、健常者の約1・5倍の速さで走る。
今回は本部管理中隊長・仲町幸次3陸佐を協力隊長として、人員87名、車両17両で協力した。隊員は、選手の生活用車いすと競技用車いすを大型トラックに細心の注意を払いながら積載し、スタート時点からフィニッシュ地点、フィニッシュ地点から宿泊しているそれぞれのホテルへと確実に輸送した。また、競技間は高機動車を報道関係者の取材車としてコース内を走行、取材に協力した。
隊員一人一人はボランティアと共同し、常に連携を図りながら積極的に任務を遂行して大会の円滑な運営に大きく貢献した。 |