愛知地本(本部長・田渕忠史1陸佐)は、10月12〜14日に行われた「国際航空宇宙展2012」に参加した。ポートメッセなごや及び中部国際空港セントレアの2つの会場で開催された同展は、国内外の航空・宇宙関連分野の企業・団体を一堂に集めたアジア最大規模の国際展示会で、4年に1度催されており、愛知での開催は小牧基地以来、実に41年ぶりとなる。
セントレア会場では、屋外と屋内の2つに分け、屋外にはT—4やC—1などの自衛隊機のほか民間機が展示され、屋内会場では航空関係の企業や学校のブースが並んだ。地本は装備品写真や防衛白書、自衛隊の職業紹介パネルの展示などを行った。入口では愛知地本キャラクター「リクモ」、「ソラモ」、「カイモ」の人形が出迎え、航空自衛隊を主とした広報ビデオスペースと制服試着コーナーはあっという間に人だかりができた。特に、地本ブースの横で行われたブルーインパルスの現役パイロットのサイン会は開場後10分で規定数に達する人気で、航空ファンはグッズにサインを求め、握手や写真に大満足の笑みを浮かべていた。また、ブルーインパルスの展示飛行では屋外会場や展望エリアなど空港に来ていた殆どの人が上空に描かれる演技に酔いしれた。
セントレア会場への来場者数は3日間で約12万人。地本ブースはブルーインパルスの飛行展示時を除けば常に名古屋駅もびっくりの押し合いへし合い満員電車状態。JALなどの強敵を押しのけ最も人気を博していた。ブースを訪れた親子は「ぜひ、息子をパイロットにして、ブルーインパルスのミニではなく、本物の制服を着せたい」、高校生は「来年はぜひ航空学生を受験し、大空を駆け回るパイロットになりたい」などと話し、4年に1度のイベントを存分に堪能するとともに、次回に期待を膨らませ会場を後にしていた。
また、理工系の大学生が多く来場、パイロットだけでない航空自衛隊の多種に渡る職種をアピールする絶好の機会となり一般幹部候補生を主とした自衛隊の採用種目に興味を持たせることができた。
愛知地本は「このようなイベントを積極的に活用し、多くの県民に自衛隊をアピールするとともに受験者の獲得に努める」としている。 |