防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2012年7月1日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 7面 8面 9面 10面

地域社会と一体に
地本便り
-
「震災に対する備えの重要性」
中高生、教員78人に防災講話
東京

 東京地本高円寺募集案内所(所長・畑生3陸佐)は6月6日、私立國學院大學久我山中学・高等学校の依頼を受け、同校において、東日本大震災での自衛隊の活動及び震災に対する備えについて講話した。
 今回の講話は昨年の自衛隊の災害派遣活動に感銘を受けた岡部校長と佐藤男子部長が、生徒に東日本大震災の教訓を忘れないようにしてもらいたいとの発意により実現した。
 当初は男子部の中学3年生と高校1年生に対する講話として計画されたが、急遽女子部生徒や生徒会から会長以下3人の参加者も加わり、教室は生徒75人・教員3人の聴講者で一杯となった。
 講話は自衛隊の派遣活動についていろいろなエピソードを交え、隊員がどのようにして被災者の方々の支援を行ったのかを伝えるとともに、震災に対する日頃の備えの重要性について説明した。
 講話中は生徒全員が真剣な眼差しで話を聞いていた。また、涙を流される先生もおり、自衛隊の活動を十分に伝えることができた。
 今回の講話については学校ホームページ及び学内新聞にも掲載され、聴講していない生徒、先生及び父兄に対しても自衛隊に対する信頼と理解を深める機会が得られ、学校との更なる良好な関係向上が期待されている。

-
わんぱく相撲大会会場で広報ブースを出展

 東京地本世田谷募集案内所(所長・目良3陸佐)は5月13日、世田谷区砧公園内で、世田谷区青年会議所等が主催する「第36回わんぱく相撲世田谷区大会」の開催に伴い、自衛隊広報活動の一環として広報ブースを出展し、自衛隊をPRした。
 この日は雲ひとつない快晴に恵まれ、昨年の2000人を大幅に上回る過去最高の約3000人が来場した。
 自衛隊のブースには、第1普通科連隊の支援を得て、装備品の軽装甲機動車・高機動車・パネル等の展示コーナーを設けた。特に軽装甲機動車は本イベント初展示となり、注目の的となっていた。ちびっ子達は、「この車大きくてかっこいいな」と元気いっぱいに話し、その無邪気さに隊員も自然と笑顔になっていた。また、父兄の方からは「自衛隊にはどんな仕事があるのですか?」といった質問があり、自衛隊に関心があることが窺えた。
 今回のイベントで、区民が自衛隊を身近な存在に感じていたこともあり、世田谷募集案内所は今後とも、自衛隊に対する理解を一層深めてもらうため、積極的にイベントに参加し、PRしていくとしている

-
「ウェルフェア2012」
自衛隊をPR

愛知

 愛知地本(本部長・田渕忠史1陸佐)は5月25日〜27日の3日間、名古屋国際見本市委員会事務局主催の『第15回国際福祉健康産業展ウェルフェア2012』の併催企画『安心で快適な暮らしとまちづくりフェア』に参加した。
 『ウェルフェア』は、少子高齢化を背景に高齢者や障害者の生活を支援する製品やサービスを幅広く紹介し、福祉・健康関連産業の振興をはかることを目的とし、『安心で快適な暮らしとまちづくりフェア』は防災・防犯・防火をテーマにしている。
 愛知地本は、キャラクター人形の展示や自衛隊機のペーパークラフト及びパズル、パンフレットを配布するとともに、6月1日に実施する護衛艦『ゆうぎり』一般公開の告知を行った。ほかにも陸上自衛隊第10師団により東日本大震災復旧・復興活動等記録写真や、災害救助装備品などが展示され共に自衛隊をアピールした。中でも注目を集めたのは野外において救命のための外科手術ができる『野外手術システム』の3台のうちの『手術車』及び『手術準備車』であり、内部の見学には行列ができるほどだった。
 見学者からは「このような車両を実際に目にする機会は今までなかった。自衛隊に開頭手術までできる設備があると聞き驚いた。有事の際もこのような車両があると安心だと感じた」「医療関係の仕事をしているが、救急車で運ぶことなく手術ができる設備は初めて知り、『何としても助ける』という姿勢が感じられ自衛隊を頼もしく感じた。周りの見学している若い人にも『自衛隊に入っては?』と思わず勧めてしまった」などの感想が聞かれた。
 愛知地本は、「今後も各種イベントに参加し、広く市民に自衛隊をPRするとともに、自衛隊に対する更なる信頼と理解を得るよう努めていく」としている。

-
募集相談員に委嘱状を伝達
帯広

 帯広地本(本部長・城戸正志1陸佐)は5月11日〜30日の間、帯広地本管内42市町村の168人(うち新規委嘱者15人)の自衛官募集相談員に対し、市町村長と連名で自衛官募集相談員の委嘱を行った。
 委嘱された自衛官募集相談員は、平成24年6月1日〜平成26年5月31日までの2年間、個人の好意に基づいて自衛官志願者に関する情報の提供や地方自治体との橋渡しなどの協力を行う。委嘱状伝達にあたり、各市町村長は、「募集に熱心に取り組んで頂いている皆さんの一層のご尽力をお願いしたい」と挨拶した。また、城戸本部長は、「定年退職者の増大に伴う採用数拡大が見込まれ、優秀な人材確保のために、募集相談員皆さまのご尽力をお願いしたい」と挨拶した。
 帯広地本では、今後も募集相談員との連携を強化しつつ、あらゆる機会を通じて自衛官募集の拡充を図っていくとしている。

-
高校教諭ら67人に洋上セミナー開催
千葉

 千葉地本(本部長・阿部智1海佐)募集課は、5月26、27の両日、(株)ウェザーニュースの協力を得て船橋港に係留中の砕氷艦初代「しらせ」と「しらせ」に並んで船橋港で広報活動中の護衛艦「やまゆき」において洋上セミナーを開催した。
 このセミナーは、防衛省・自衛隊への理解及び興味を深める事を目的として、高校教諭、大学生及びその家族を対象として「しらせ」内の会議室での説明会、「やまゆき」での体験喫食、特別公開、体験航海を一つのパックとして実施した。
 2日間で67人の参加者があり、参加者からは、「海上自衛隊に興味が湧いた」とのセミナーの目的どおりの感想もあったほか、「体験喫食のカレーは噂通り最高にうまかった」など体験喫食での感想が多く聞かれた。ほとんどの募集適齢者はカレーをお代わりして満足そうにしていた。
 体験航海終了後は、募集広報コーナーを訪れ、自衛隊のパンフレットや募集要項を持ち帰っていった。
 地本では、将来、この参加者達が、あるいは、その生徒、友人等が防衛省自衛隊を志願し、多くの者が入隊することを期待している。

-
横浜開港祭2012でヘリ訓練展示も
神奈川

 神奈川地本横浜中央募集案内所(所長・藤田敦彦准陸尉)は6月1、2の両日、横浜臨港パークにおいて第31回横浜開港祭2012に参加して募集広報ブースを開設、地震時における災害派遣パネルや南極の石、戦闘糧食を展示した。また、うちわ、カレンダー、ポスターなどを配布して、来場者に自衛隊の活動状況をアピールした。
 一方、臨港パーク湾上では官公庁艇パレードが行われ、厚木募集案内所長の小谷1海尉がナレーションを担当した海上自衛隊機「UH—60J」による水難救助活動の訓練展示が行われ、来場者は初めて見る光景に感動した面持ちだった。
 横浜中央募集案内所は、「今後もイベント等を通じ自衛隊の活動や魅力を伝え募集及び防衛基盤の拡充に努めていく」としている。

-
自治体、教育委員会担当者も出席
積極的に意見交換
四国地区募集会議開く
愛媛

 愛媛地本(本部長・元脇康司1陸佐)は5月29日、松山駐屯地及びメルパルク松山において、平成24年度四国地区募集会議を担任・実施した。
 午前の松山駐屯地研修では各県自治体、教育委員会担当者等の参加を得て松山駐屯地に関するブリーフィング、装備品展示、指揮通信車の体験試乗、各県出身隊員との地区別懇親会食を実施した。
 午後の募集会議は今回「震災後の状況を受けた新たな自衛隊と自治体・学校との関係について」等をテーマとして、四国四県の各自治体・教育委員会等の参加を得て議事を進行した。意見交換会では募集に関し自治体・教育委員会等との連携・方策について活発な意見があり、特に各地区の特性に応じた現場の生の声・要望等が聞け、今後の募集広報活動の資とすることができた。
 某県の募集担当課職員は「今後、防災に関し自衛隊の協力が必要であり、今日の四国4県の話は非常に参考になった」と話しており、地本では募集会議での討議及び松山駐屯地研修により更なる募集協力へのはずみがついたとしている。

-
防災訓練に参加
市民に自衛隊PR
宮崎

 宮崎地本(本部長・林英治1空佐)は5月27日、国土交通省及び宮崎県が主催する宮崎総合防災訓練に参加した。
 訓陳は、日南市油津港をメイン会場とし、県内10市町で、約86の関係機関・団体等約1万5000人が参加し、地震・津波を想定した震災訓練が各会場で実施された。
 日南市油津港で行われた地震・津波訓練では、空自U—125Aが上空から災害状況を偵察し、陸自オートバイで家屋の倒壊や車両の埋没を確認すると、直ちに装甲車で被災現場に向かい、隊員が倒壊家屋から住民を救出し、空自ヘリで搬送を行った。また、港湾内では、海自輸送艦「ゆら」による、小型船舶への支援物資輸送訓練及び空自救難ヘリによる水難者の吊り上げ救出訓練が行われた。見学に来ていた市民は「陸・海・空自衛隊の連携はすばらしい」「頼もしい!」と真剣な表情で見入っていた。
 また、都城地区では、河川の氾濫を想定した水防訓練・水難救助訓練が行われ、参加者は「災害はいつ発生してもおかしくない。今日の訓練を生かしたい」と気を引き締め取り組んでいた。
 宮崎地本は広報コーナーで、東日本大震災における自衛隊の災害派遣状況のパネル・装備品の展示、災害派遣活動が掲載されたパンフレットの配布などを行い、防災の重要性と陸・海・空自衛隊の活動状況を広く県民にPRした。


NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc