6月16〜18日、海上自衛隊は米海軍第7艦隊所属の指揮統制艦「ブルーリッジ」の東京港晴海ふ頭入港に伴い護衛艦「いせ」を入港させ、自衛艦隊司令官と第7艦隊司令官の共催で日米合同親善寄港を実施した。
16日午後には「いせ」艦内で杉本海幕長と米太平洋艦隊司令官セシル・D・ヘイニー海軍大将をはじめとする両国の作戦部隊の指揮官の間での会談及び、杉本海幕長とヘイニー司令官による日米共同記者会見が行われた。
会見では杉本海幕長が会談の内容に触れ、「さる4月の日米首脳会談で確認された共同訓練及び共同の警戒監視活動等の分野での協力をさらに引き続き深化させ、我が国防衛のための活動は元より地域及びグローバルなレベルでのより安定した安全保障環境の構築、さらには自由で開かれた海洋秩序の維持のための活動を推進していこうということで共通の認識を持ちました」と述べ、日米同盟をアジア太平洋地域の安定のための公共財産と捉え、「米海軍との相互運用性のさらなる向上を図り、動的防衛力の具現に寄与する」と力強く語った。
翌17日には「いせ」と「ブルーリッジ」を一般公開。昨日までの雨も上がり、米海軍の指揮統制艦、海自の最新護衛艦という作戦部隊の旗艦が同時に見られる滅多にない機会とあって、約2500人の見学者が足を運んだ。18日午前には晴海ふ頭を「いせ」が出港している。 |