奈良地本(本部長・齋藤裕事務官)は3月3日から12日までの間、橿原市の大型商業施設イオンモール橿原で東日本大震災1周忌追悼自衛隊パネル展・装備品展示を実施した。
この展示はイオン側が東日本大震災1周忌に合わせ追悼行事として自衛隊パネル展を開催したいと依頼されたことを受け、奈良地本の企画によりパネル展示に加えて3、4の両日、第3師団、第4施設団から軽装甲機動車(LAV)、パジェロ、偵察オートバイ、6人用天幕等を、空自幹部候補生学校から人命救助システムU型を借用して震災で活躍した装備品を展示した。
その中で派遣隊員の被災地での生活の一端を紹介するため、天幕、スリーピング、水缶等の宿営用資材、乾パン・缶飯・コンバットレーション等の非常用糧食を展示したところ年齢を問わず来場者の多くが興味津々で、これらをカメラに収める光景が多く見られた。
装備品を展示した広報ブース来場者数は3日に約1万人、4日は約1万5000人(主催側発表)に上り、橿原市や周辺地域住民は自衛隊の災害派遣活動に対する理解を深めていた。
県下は空自幹部候補生学校のみで、陸・海の自衛隊がなく県民の自衛隊に対する認識は薄かったが、東日本大震災をはじめ昨年9月の台風12号被害(紀伊半島南部地域豪雨災害)における県下での災害派遣活動とが相まって自衛隊が注目されている中でのイベントであり、パネル展についても延べ約26万5000人の来場があった。
奈良地本は、今後も機会を得て自衛隊をしっかり広報し募集につなげていきたいとしている。 |