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自衛隊ニュース   2012年4月15日号
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大型商業施設でPR
奈良地本
災害派遣パネル・装備品を展示

 奈良地本(本部長・齋藤裕事務官)は3月3日から12日までの間、橿原市の大型商業施設イオンモール橿原で東日本大震災1周忌追悼自衛隊パネル展・装備品展示を実施した。
 この展示はイオン側が東日本大震災1周忌に合わせ追悼行事として自衛隊パネル展を開催したいと依頼されたことを受け、奈良地本の企画によりパネル展示に加えて3、4の両日、第3師団、第4施設団から軽装甲機動車(LAV)、パジェロ、偵察オートバイ、6人用天幕等を、空自幹部候補生学校から人命救助システムU型を借用して震災で活躍した装備品を展示した。
 その中で派遣隊員の被災地での生活の一端を紹介するため、天幕、スリーピング、水缶等の宿営用資材、乾パン・缶飯・コンバットレーション等の非常用糧食を展示したところ年齢を問わず来場者の多くが興味津々で、これらをカメラに収める光景が多く見られた。
 装備品を展示した広報ブース来場者数は3日に約1万人、4日は約1万5000人(主催側発表)に上り、橿原市や周辺地域住民は自衛隊の災害派遣活動に対する理解を深めていた。
 県下は空自幹部候補生学校のみで、陸・海の自衛隊がなく県民の自衛隊に対する認識は薄かったが、東日本大震災をはじめ昨年9月の台風12号被害(紀伊半島南部地域豪雨災害)における県下での災害派遣活動とが相まって自衛隊が注目されている中でのイベントであり、パネル展についても延べ約26万5000人の来場があった。
 奈良地本は、今後も機会を得て自衛隊をしっかり広報し募集につなげていきたいとしている。


書画家が"笑文字"寄贈
アートで自衛隊を激励
和歌山地本

 和歌山地本(本部長・三上繁1陸佐)は3月21日、本部(和歌山市)で和歌山県太地町出身の書画家・田中太山さんから、笑文字(えもじ)の書画の寄贈を受けた。
 笑文字とは、田中さんが考案した「文字」を「絵」のように書くアートで、その独特で温かみのある作品は、地元和歌山はもとより芸能人やスポーツ選手、著名人からも広く愛されている。昨年夏には、東日本大震災における「トモダチ作戦」のお礼として、米軍にも寄贈された。
 今回の寄贈は、3月10日に和歌山県自衛隊入隊・入校激励会の実施に際して、入隊予定者等へ贈呈される激励品(マグカップ)のデザインを和歌山地本が依頼したことがきっかけ。書画は1・4メートル×1・5メートルの和紙に「道」の漢字を大きく笑文字化したもので、「しんにょう」は和歌山県の海岸線を表し、和歌山の人々が手と手を取り合い、心一つになって未来への道を歩むという意味が込められた力作だ。
 三上本部長は、「まさに我々の心を書いてくださり感謝します。これを日々思いながら業務させていただきたい」と話した。
 また、田中さんは、「優しさや思いやりは、人と触れ合う中で自然と生まれてくるものであり、この作品でちょっとでも意識していただければ嬉しい。書かせていただけて感謝です」と述べ、地本をあとにした。


陸幕長から"感謝を込めて"
被災地診療に貢献した元医官
沖縄地本

 昨年3月に発生した東日本大震災で医療活動に従事し、被災地における診療に大きく貢献したとして、元自衛官の岡田和滋さんに君塚陸幕長からの感謝状が贈呈された。感謝状伝達式は3月27日、沖縄県の久米島で行われた。関係者が見守る中、沖縄地本部長の上尾秀樹陸将補から「感謝を込めて」と題された陸幕長からの感謝状が手渡された。
 現在、公立久米島病院の医師として働いている岡田さんは、防衛医科大学校を卒業後、自衛隊中央病院などに勤務。東日本大震災の発生を受けて、退職を目前にしながら自ら進んで災害派遣を志願した。昨年3月13日から23日までの間、第1救護班長兼医官として自衛隊仙台病院に派遣され、病院における診療支援をはじめ、近傍駐屯地と避難所で巡回診療を実施した。岡田さんは、「このような感謝状を頂き光栄です。これからも久米島病院で頑張っていきたい」と離島での医療の貢献に意欲を示している。


中学生から感謝の寄せ書き
岩手地本

「自衛隊の皆さんありがとうございました」
 3月9日、釜石市大平中学校3年生の男子生徒2名が岩手地本(本部長・煖エ俊哉1陸佐)釜石地域事務所を訪れた。
 2人は「復興で支え合い・助け合い、感謝」をテーマとした総合学習の一環として、東日本大震災における自衛隊の災害派遣活動に対し感謝の気持ちを伝えるため、3年生全員分の寄せ書きを持参した。
 3年A組代表の鈴木大雅くんは「ガレキをいち早く撤去していただき、ありがとうございました。復興のために自分も頑張ります」と力強く述べ、3年B組代表の佐々木伊織くんは「支援物資を届けてくださりありがとうございました。今度は自分たちが復興の主人公として頑張ります」と今後の抱負を語った。
 引率した佐守央美先生は「津波により肉親を失い、家が流された生徒もおり、ボランティアをはじめ様々な支援団体に助けられました。自衛隊には自宅のガレキを取り除いてもらった生徒もおり、感謝しています」と述べた。


駐屯地研修で入隊後の不安感を払拭
三重地本

 三重地本(本部長・佐藤正典1陸佐)は3月1、2の両日、陸自入隊予定者25名に対し、陸自久居駐屯地で各部隊、広報室の支援を得て、研修を実施した。これは駐屯地の生活・勤務環境を事前に研修させ、入隊後の不安感を払拭することを目的としている。
 入隊予定者は、最初に展示されている74式戦車や初動対処部隊の待機車両を見学し、広報室隊員により第33普通科連隊の災害派遣などの任務の説明を受けた。その後、生活隊舎、隊員食堂、体育館、厚生センターなどの厚生施設や生活環境を見学。厚生センターでは厚生科長から自衛隊の福利厚生について説明を受けた。また、車両整備工場や会計隊事務室などの勤務環境の見学のあと、33普連が保有する火器に触れ、普通科の任務や装備などの説明を受けた体験喫食後は駐屯地の歴史を展示した資料館を見学し、最後に三重地本募集班長が陸自の職種や新隊員教育内容などをブリーフィングし、研修を終えた。
 入隊予定者からは、「久居駐屯地の皆様の温かさに触れたこと、生活環境を見学したことで入隊後の不安が和らいだ」「色々な職種や勤務環境を見て、希望する職種の目途がたった」などの感想があった。


県庁で3・11震災復興写真展を開催
佐賀地本

 佐賀地本(本部長・海和干城事務官)は3月5日から11日の間、佐賀県庁で実施された「3・11東日本大震災復興写真展」で自衛隊の災害派遣活動写真パネルを展示した。
 この写真展は、東日本大震災発生から1年を迎える前にお亡くなりになった方々への哀悼の意を表すとともに、被災地の復興支援活動を息の長いものにするために開催された。自衛隊のほか県内自治体や県警、民間団体などの17団体から200点以上のパネル写真等が出展され、期間中約1500名が来場した。
 佐賀地本は、陸・海・空自衛隊の活動全般の写真をはじめ、九州・沖縄から派遣された部隊の活動や佐賀県内での救援物資輸送支援活動の写真を展示した。
 来場者は、それぞれのコーナーで展示された写真やビデオを真剣な表情で見入り、中にはハンカチで目をおさえる人も見られた。
 また、来場者のアンケートでは、自衛隊の活動について「親戚が自衛隊員で頑張っている姿を見られたよかった」「男性隊員が慣れない手つきで炊事をしている姿に感動した」「自衛隊の方々の使命感に感動した」など多数の意見が寄せられた。
 佐賀地本では、「これまでも各種地域イベント等を通じ東日本大震災災害派遣活動について紹介してきたが、今後もあらゆる機会を活用した広報活動を展開していきたい」としている。


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