4月1日、静岡県御殿場市の陸上自衛隊駒門駐屯地(司令・伊崎義彦1陸佐)において、駒門駐屯地創立52周年記念行事が行われた。
前日は台風のような風と雨だったが、記念行事当日はすっきりと晴れ渡り行事日和となった。2月に第1機甲教育隊に配備されたばかりの10式戦車を見る事ができるとあって、開門前から並ぶ人々。式典が始まるまでの間も、81式自走架柱橋や155mm榴弾砲FH—70などの展示車両をカメラに収める人、模擬店で楽しむ人など様々だ。また、綺麗に手入れされた61式戦車も展示してあり、61式・74式・90式・10式戦車すべてを見られるという事も今回の人気の秘密だ。
記念式典は、渡辺周防衛副大臣や細野豪志環境大臣、若林御殿場市長、大橋裾野市長を始め多数の来賓を招いて行われた。続いて約230名の隊員と各種車両による観閲式。「ヒトマル走るかな」と見物者のワクワクした気持ちが伝わってくる。10式戦車が登場するとシャッター音が一層大きくなる。「初めて動画を撮ったよ」と最高の笑顔の人も。
次いで音楽演奏、模擬戦展示と続く。74式戦車や10式戦車の空包音に驚きながら、敵部隊と我部隊を交互に見ているうちに、あっと言う間に模擬戦展示は終了した。「74式戦車に比べて、10式戦車の空包の音は音量控えめのややかん高い音」「これだけ迫力のある訓練展示は初めてみた」などと感激の言葉があちらこちらから聞こえた。
その後、10式戦車等の特別展示が行われ14時半の一般開放終了まで人の減ることのない駒門駐屯地創立52周年記念行事だった。 |