第6特殊武器防護隊(隊長・小原淳志2陸佐=神町)は、昨年12月27日から実施していた省庁間協力事業「福島県における除染所運営支援」活動を3月19日、引継ぎ先である「東電環境エンジニアリング」へ任務を移管し、活動を終了した。
この事業は、昨年12月26日で自衛隊による災害派遣が終了し、自衛隊が撤収した福島県内において、民間業者による人員等の除染体勢が確立できるまでの間、各省庁間協力の下、第6特殊武器防護隊を中心に、師団各隷下部隊が協力体制を取り、除染所運営等の活動を支援していたものである。昨年3月11日から数えると隊の福島県内での活動期間は370日を超えている。12月下旬から撤収までの間、除染所要は0、しかしながら、南相馬市馬事公苑においては、19日までの毎日、公苑内に赴き、警戒区域一時立入間の安全安心に寄与した。
3月19日、今後の除染所運営を担う「東電環境エンジニアリング」、各省庁との共同で馬事公苑第6師団除染所と東電除染所を換装、いわき保健センター除染所を撤収、引継ぎ等を整斉と行ったのち「除染所運営の手引き」を渡し、無事、神町駐屯地およびそれぞれの駐屯地へ帰隊した。
帰隊後、小原隊長は特防隊員に対し、「今回、無事引継ぎを終えて自衛隊の原発事故における活動がすべて終了した。しかし、これで事故が収束したわけではない。福島第1原発を隊区に持つ第6特殊武器防護隊は、今後続く廃炉作業がすべて終わるまで、向き合い、あらゆる事態に備えることは我々の「定め」である」と話し、隊の今後の指針を示した。福島第1原発を隊区にもつ第6特殊武器防護隊は、「郷土福島の早期復興、福島第1原発の早期収束を願いつつ、あらゆる事態に備え、今後も体勢を確保する」としている。 |