航空自衛隊の戦闘機部隊、高射部隊、警戒管制部隊などを指揮する航空総隊(司令官・齊藤治和空将)の司令部は3月26日、アメリカ第5空軍等が所在する米軍横田基地内に移転し運用を開始した。米軍との防空・ミサイル防衛の情報共有・連携強化が目的。司令部庁舎地下に「共同統合運用調整所」を設置。米軍とリアルタイムで情報共有を図る。空自、米空軍は各指揮下で運用を実施する。
この日行われた運用開始行事で、齊藤司令官は今回の移転について「防空、弾道ミサイル防衛に関し米空軍第5および第13空軍司令部との間で日々の途切れることのないフェイス・トゥ・フェイスでの連携の強化や、日米のより実効性ある抑止力および対処力の向上に資することができるというものであり、安全保障上、極めて重要な意味を持つ」と述べた。
府中基地から移転したのは総隊司令部、作戦情報隊、防空指揮群などで、隊員数は約800名。厚生棟や隊員約200名が居住する隊舎も設置されている。 |