9月15日、僕を含め11名の新隊員が第2中隊に配置されました。緊張し過ぎて汗が止まりませんでした。迎えに来てくださった先任が怖すぎて本当に汗が止まりませんでした。その後、これからお世話になる班長が迎えに来てくれて、部屋の方々が迎えてくださりました。教育隊と違って先輩たちが多くて怖かったです。
9月21日から26日の間、初めての中隊検閲がありました。配置されて約1週間しか経っていない中、右も左も知らない僕はとても不安でした。検閲に必要なことは先輩方に教えていただき、自分の中では準備万全のつもりで臨みました。
岡山の日本原へ向かう時は「どんなところだろう」とワクワクしていましたが、山ばかりでした。アップダウンがきついとは聞いていましたが、見た目からして激しそうでした。
最初は35キロの行進で、この山を歩き切れるか不安で仕方ありませんでした。18時にスタートし最初、道を間違ってしまい心が折れそうになりましたが、なんとか踏ん張りました。中盤アップダウンの繰り返しに心の中で「ここで倒れたい」と内心思いながらも、上の方々が声をかけてくださったおかげでフラフラになりながら、行進をやり切りました。嬉しくて、達成感がすごかったです。
それから自分たちの陣地に移動し穴掘り、警戒などの作業に取り掛かりました。僕ともう一人の新隊員は、ほとんど作業員や雑用などをして、いろいろな壕に行きました。穴掘りは上の方々がやってくださり、僕は楽なことばかりしていました。でも、周りのことを見てとても勉強になりました。
この検閲で学んだことを次の演習では、しっかり活かして上の方々に負担をかけないように日々精進し、いつか追い抜きたいです。
こんな弱い僕ですが努力し、力を伸ばしていこうと思います。 |