「守る この海・夢・未来」をキャッチフレーズに、盛大に催された今年度の自衛隊観艦式。10月14日の観艦式本番前の8日と11日には事前公開が行われ、本番同様に観閲艦「くらま」以下20艦艇には大臣招待・一般招待・公募の見学者が両日で計約2万6000人乗艦した。計3回の観艦式の参加艦艇は、6日夜から一週間、横須賀・横浜・木更津に係留。事前公開日以外の日程に日没までの満艦飾と夜間の電灯艦飾を行い、観艦式ウィークを彩った。
一部艦艇は係留日に一般公開を実施し、三連休の中日だった7日、13日の土曜日を中心に連日多くの市民が足を運び自衛隊に触れる機会を得た。行楽客で賑わう横浜の大桟橋に係留していたヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」では、飛行甲板での各種装備品の展示や自衛隊の活動を紹介した写真パネル展などのほか、広々とした格納庫スペースを利用し自衛官五輪メダリストの米満達弘3陸尉(男子レスリング66kg級金メダル)、清水聡3陸尉(ボクシングバンタム級銅メダリスト)による握手会・撮影会を行った。米満3尉は「自衛隊を応援しています!と声をかけてくださる方が多く、とても嬉しく思いました」と、熱心な自衛隊ファンとの触れ合いに感激の様子だった。
観艦式ウィークのラストを華々しく飾ったのは、13日午後に大規模複合商業施設「クイーンズスクエア横浜」で行われた音楽演奏。海自のセントラルバンド・東京音楽隊をはじめ、横須賀、呉、佐世保、舞鶴、大湊の5音楽隊、陸上自衛隊東部方面音楽隊、航空自衛隊南西航空音楽隊が集い、正午から午後6時までにのべ6000人以上の聴衆を集めた。これら音楽隊は計3回の観艦式見学者が乗艦した各艦艇において、音楽演奏を担当。観艦式の各種セレモニーを美しい音色で演出したほか、帰港するまでの時間を利用してコンサートを行い、観艦式の余韻冷めやらぬ見学者を楽しませた。 |