平成24年度航空救難団救難戦技競技会が10月5日から10月12日までの間、千歳基地、苫小牧市沖洋上及び周辺空域において行われた。
この競技会には、千歳、秋田、松島、百里、新潟、浜松、小松、芦屋、新田原、那覇の10個救難隊から、隊長以下(秋田、新潟は副隊長)、操縦者、救難員、機上整備員、機上無線員、整備員等、総勢約160名の精鋭が参加し、日頃の訓練の成果を競い合った。
6日から行われた競技では、「飛行」、「整備」、「指揮所活動」の3部門が実施された。
飛行部門は、戦闘機が緊急脱出したという状況を想定し、一定時間(40分)内での捜索救助能力を評価した。
整備部門は、PR(飛行前点検)、FTA(故障探求)競技の2部門で行われ、安全かつ確実な動作、航空機不具合の発見及び修復の手順を評価した。
指揮所部門では、漁船火災が発生し船員6名が救命いかだで漂流しているという災害派遣の状況に対する指揮所活動を実施させ、その活動状況について評価した。
各部門の評価を総合した結果、芦屋救難隊(隊長・植野英二2空佐)が、初の栄冠を勝ち取った。
今回で6回目となる救難戦技競技会であるが、各隊とも隊長の的確な指揮のもと、日頃の訓練成果が随所に表れており、戦技競技会への積極的な取り組みと意気込みを強く感じさせた。 |