森本敏防衛大臣は9月17日、防衛省で米国のレオン・パネッタ国防長官と約1時間にわたり会談した。両者は日米防衛協力について、とくに「動的防衛協力」と「BMD(弾道ミサイル防衛)」の分野で協議を加速することで一致。
各種の共同訓練などを通じて同盟の抑止力を強化するために日米間で連携するとともに、地域における警戒監視活動について協力を深めることを確認した。またXバンドレーダーの配備も含め、ミサイル防衛能力を向上させるため日米間の調整を継続することで一致した。
会談後の共同記者会見でパネッタ長官は、沖縄県の尖閣諸島をめぐり中国国内で対日デモが激化していることなどについて「懸念している」とし、尖閣への安保条約第5条の適用については「義務を守る」とした。その上で領有権問題に対し中立との米国政府の態度を示した。
オスプレイの沖縄配備については、地元の懸念を踏まえ「安全性を再確認した上で本格的な運用が可能となる」ことを双方が確認した。 |