群馬地本(本部長・壁村正照1陸佐)は1月20、21の両日、群馬県庁で開催された「危機管理フェア」に参加した。この催しは、群馬県が県民に対し、災害やテロなどに対する危機管理についての理解を深めてもらうことを目的として毎年実施しているもので、今年で9回目。
陸自第12旅団や県警、消防など10機関が参加し、講演会と各種車両や救助器材などの展示が行われた。
初日の講演会の第1部では、壁村本部長が「自衛隊と国民保護」と題して、国民保護制度について約1時間にわたり丁寧に説明し、続く第2部「東日本大震災での活動」でも、前職(第6特科連隊兼郡山駐屯地司令)での福島・宮城両県における災害派遣活動状況を自らの経験を交えて講演した。
2日目は、地本ブースで東日本大震災における自衛隊の活動状況を伝える映像をマルチビジョンで放映するとともに、写真パネルや救助器材、偵察用オートバイの展示などを行った。
来場者からは、「子供と一緒に触れることができ、勉強になります」などの声が聞かれ、多くの家族連れなどが偵察用オートバイの前でポーズをとって記念撮影を楽しんだ。
屋外では各機関の特殊車両が並べられ、第12旅団からは化学防護車や水タンクなどが展示されたほか、炊事車による豚汁の炊き出しが行われ、来場者にふるまわれた。
群馬地本では、「今後もこのような機会を通して、広く自衛隊の活動をPRするとともに、各関係機関と連携を深めていきたい」としている。 |