青森地本(本部長・増田友晴1空佐)は1月31日、八戸市立白銀中学校で開かれた陸自体育学校所属・小原日登美1陸尉による「教育講演会」を支援した。当日は同校生徒及び教職員をはじめ、父兄等約400人が参加した。
昨年末に八戸地域事務所の広報官・三田村1曹が小原1尉の母校である同校の黒田教諭から「ロンドン五輪出場権を獲得した小原選手を招いて、後輩達に向けた講話をお願い出来ないか」との依頼を受けたことがきっかけとなり、ロンドン五輪に向けた合宿直前という多忙な時期にも関わらず、母校で2005年以来2回目となる講演会が実現した。
後輩にメッセージ
講演会で小原1尉は、挫折や引退を乗り越え、2大会越しの五輪切符を獲得するまでの過程をビデオで紹介した。また再起にあたり懸命に支えてくれた家族や学校の先生、仲間等のことにも触れ、「皆の笑顔を思い出すと苦しいときも乗り越えられた」と語り、生徒に向けて「苦しいときほど前向きにがんばってほしい」とメッセージを送った。
その後の質疑応答では、多くの生徒達が挙手をして「僕も格闘技をやっているのですが、どうすればオリンピックに出られますか」「世界までの道のりは遠かったですか」といった質問が寄せられた。中でも、元柔道部女子部長の女子生徒から腕相撲の勝負を挑まれ、これに応じた小原1尉と壇上で勝負する場面があり、会場は大いに盛り上がった。
小原さんのように…
最後に生徒会長が「世界選手権で8度も優勝した小原さんが、白銀中学卒業であることを誇りに思います。これから僕達が生きていくうえで何度も壁にぶち当たることがあるかと思いますが、小原さんのように最後まで挑戦することを目標にして努力していきたいです」と話した後、全校生徒が「ファイトファイト日登美」とエールを送った。後輩からの熱い声援を受け、小原1尉は「今度はオリンピックの金メダルを持って、またここに報告に来ます」と約束を交わした。
青森地本では、「今後も講演会等の行事を積極的に支援し、自衛隊に対する理解を深める広報活動を推進していきたい」と話している。 |