第21航空群(群司令・中田芳基海将補)では、1月17日、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動への派遣護衛艦(第1護衛隊群第1護衛隊「むらさめ」)に臨時乗組する第21航空隊搭乗員(派遣隊長・小川哲幸3海佐以下8名、SH—60K哨戒ヘリコプター2機)の出発壮行会を行った。
壮行会は、秋山光章千葉県議会議員をはじめとする約50名の来賓及び派遣隊員の家族の参加を得て、基地の隊員総員が整列する中行われた。派遣隊長小川3海佐が力強く任務完遂を誓う出発報告を行い、中田群司令は、「派遣中は、長く厳しい行動になるが、明るく前向きに、精神面で挫けることなく、任務を完遂することを期待する」と訓示した。また、引き続き秋山県議から、「各国から、非常に高い評価を受けています。健康には十分気をつけて任務を完遂して下さい」と激励の挨拶を送られた。
その後、派遣隊員8名は、盛大な見送りを受け、護衛艦「むらさめ」に向け館山航空基地を離陸していった。
1月30日、厚木基地において、ソマリア沖アデン湾で船舶の護衛にあたる派遣海賊対処行動航空隊の第9次要員本隊の出国行事(執行者・菊池聡第4航空群司令)が行われた。
神風防衛大臣政務官栄誉礼の後、ターミナルビル内で出国報告、第3航空隊格納庫内にて式典がそれぞれ行われた。
神風政務官は整列した隊員を前に、「これから人類共通の敵である海賊から我が国並びに世界各国の船舶を守り、海上交通路に安寧秩序をもたらす崇高な任務に従事する。日頃の訓練の成果をいかんなく発揮し、日本から遠く離れたソマリア沖・アデン湾において、日本国民の大きな期待に応えていただきたい」と述べた。
第9次派遣要員は向井強1海佐を指揮官に、海自第4航空群(厚木)及び陸自第1空挺団(習志野)を基幹として構成されており、女性自衛官3名(航空機整備員2名及び医官1名)も含まれる。派遣海賊対処行動航空隊への女性自衛官の派遣は今回が初めてとなる。 |