入間基地准曹会は役員有志を中心に入間管制群本部の協力を受け、在日米空軍横田基地第374作戦支援中隊と日米下士官交流の一環として、日本の伝統文化である門松の製作及び餅つき行事を横田基地内において実施した。
〈門松製作〉
昨年12月16日、横田基地内での門松製作当日は、基地准曹会から役員7名が参加した。門松製作の経験がある基地准曹会幹事が、門松や使用する花材それぞれの意味や由来を説明し、実技指導した。
竹の切り方、門松の左右の微妙なバランスなどに注意し、管制群本部隊員の通訳支援を受けながらの作業となり、参加者一人ひとりが言葉の壁を乗越え共に協力し合った結果、日米合同製作により高さ約170センチの見事な門松が完成した。
この門松に使用した花材は入間基地航友会会員の方から提供して頂き、基地准曹会の有志で門松に使用できる松、竹、梅、南天の見極め及び切出しに奮闘し確保した。
我々は「来年の年神様をお迎えする依代(よりしろ)となる門松を自分達で製作した」という大きな感動を米軍側隊員と共に共有できたこと、また協同で製作した門松を目にした多くの米軍人及びその家族の方々に、大きな感動を提供できたことの喜びを噛み締めた。
横田基地の皆様の今後の幸せを願うとともに、微力ながら日米の今後更なる友好への架け橋となることができたと感じた。米軍のウイリアム上級曹長から「更なる親善となる行事を一緒に実施しましょう」と提案があり、年明けの日米友好の餅つき行事の開催となった。
〈餅つき〉
1月9日、成人の日の餅つき行事当日は天候にも恵まれ、日本側は基地准曹会有志及び家族など老若男女約40人が参加。米軍側は家族を含む大多数の参加となり、日本側がもてなすスタイルでの行事となった。
特に印象深かったのは、米軍側が初めて体験する日本の伝統文化の餅つきを、日本側が言葉は通じなくても力加減までも身振り手振りで一生懸命伝え、米軍側全員に体験して頂いたことと、日本の食文化の一部紹介も兼ねて基地准曹会の男達が一生懸命作った、たこ焼き、焼きそば、お好み焼き、豚汁を振舞い、日本側の婦人達や子供達までも片言の英語で一生懸命にコミュニケーションをして、いま自分たちにできる最大限の日米親睦を行ったことである。
行事の最後に、同部隊長のスタウワーズ大尉は「このたびの友好の門松や餅つき行事に私達は大変感謝しています。これからも我が部隊との友好を深めて頂きたい。また我が部隊を通じて入間基地と横田基地、更には日本とアメリカの友好へと発展することを願います。必要であれば私にできる精一杯の尽力をしますので今後とも、よろしくお願いします」と締めくくられた。
我々基地准曹会一同はスタウワーズ隊長はじめ、これらの行事に参加して頂いたアメリカ人の方々に最近の日本人が忘れかけている日本人の心ともいうべき「義理・人情」を感じ、より親近感を覚えた。
後日、横田基地内で勤務している入間管制群本部の梅野曹長から「基地准曹会の活動のおかげで、横田基地内で勤務する管制群本部の隊員と米軍との人間関係の構築が、更に深まった」とのコメントを受けた。
本活動は大成功のうちに幕を閉じた。 |