防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年2月15日号
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盛大に創隊50周年記念行事
27普連
次なる半世紀に向けて決意新た

 第27普通科連隊(連隊長・眞部和徳1陸佐=釧路)は1月18日、釧路駐屯地において、「連隊創隊50周年記念行事」を実施した。
 式典には、来賓として川尻隆夫第16代連隊長や松山英彦隊友会釧路支部長が出席。
「(1)わが国土を護るためなら血をも流そう (2)わが愛する道民のためなら汗をも流そう (3)わが友や妻子のためなら涙をも流そう。我ら旭日連隊、釧路原野の防人」という内容の決意表明を全隊員で唱和し、次なる半世紀に向けスタートをきった。
 式典の中で連隊長は、「歩兵27聯隊の伝統を受け継ぎこの50年間に成し遂げてきた栄光の歴史は、歴代連隊長の卓越したご統率と先輩隊員の血と汗と涙、これを支えたご家族のご尽力の賜物であり、敬意と感謝を表します。時代は我々を必要としている。我々には先輩から受け継いだ底知れぬしぶとさと鉄石の団結力がある。一歩一歩着実に誇りを持って進んでいこう」と述べた。
 また、式典終了後には、釧路駐屯地創設以前から駐屯地近郊に住んでいる、釧路町社会福祉協議会会長の青木五朔氏が、駐屯地・連隊が移駐してきた前後の歴史について記念講話を行い、「この地域の道路や川の整備が進んだのは駐屯地のおかげ」などと語った。
 式典の模様は地元新聞でも大きく紹介された。


冬のイベント大盛況
浜松広報館
缶バッジプレゼント〈12月〉 地対空装備品展示〈1月〉

 浜松広報館(浜松基地)では、12月23、24日に来館記念缶バッジプレゼントを行った。カップル又はファミリーを対象に館内で撮影した写真を缶バッジにするという企画で、午前10時の受付開始と共にカップルや子供連れのファミリーが詰めかけ、午前中だけで予定数の申し込みに達するほどの人気を集めた。
 広報館は、「展示格納庫内の航空機をバックに微笑ましい姿が写ったオンリーワンの缶バッジが出来上がり、とても喜んでいただけました。永く残していただける思い出のクリスマスプレゼントとなったのではないでしょうか。この企画は、2月11、12日にもバレンタインデー企画として予定しているので、是非ご来館下さい」としている。
 また、1月28、29日には、2術校(校長・高辻成次空将補)が保有する地対空誘導弾などの地上展示を行った。広報館展示格納庫前のエプロン地区にペトリオット発射機と短SAM(Surface-to-Air-Missile=地対空ミサイル)、展示格納庫内に携SAMと対空機関砲の展示を行った。
 寒風が吹く中での展示であったが、屋外のペトリオット器材などを興味深く見学する来訪者が多数あった。
 なかには「このようなもの(ペトリオット器材など)で、いつも私たちを守ってくださり有り難うございます」と、丁寧に感謝の気持ちを伝える声も聞かれた。
 両日の入館者数は3800名で、1月としてはかなり多い来館者数であった。
 「平時の対空火器などの日頃の活動はなかなか国民の目には止まらないが、今回のような展示を通じて、自衛隊の地道な防空活動があることがわかっていただけたと思います」(広報館)
 なお、浜松広報館は、「行ってよかった無料お出かけスポット トップ20」(旅行の口コミ&ランキングサイト「トップアドバイザー(株)」による)で全国トップに選ばれた。このニュースは、11月19日の観光経済新聞に掲載され、11月23日のTBS系列「みのもんたの朝ズバ!」でも紹介された。


各学年決意を込め伝統の書初め行事
高等工科学校

 高等工科学校(学校長・市野保巳陸将補)は1月11日、「平成24年書初め大会」を実施した。この大会は日本の古き良き伝統を継承しつつ、情操の涵養を図る事を目的に、昭和51年から生徒会行事として、毎年この時期に実施している。
 3学年には、同校での3年間の集大成と今後の自衛隊生活を送る上での心構えを示す言葉として「志操堅固」(しそうけんご = 強い意志をもって、志と節操を守り、何事にも動かされないこと)、2学年には、2年間の成果と最高学年の3年生に進級する上での心構えを示す言葉として「自主自律」(じしゅじりつ = しっかりとした考えを持って自ら考え、自らを律して進むこと)、1学年には、今後の自衛隊生活を送る上での心構え、希望と勇気を持てる言葉として、「一念発起」(いちねんほっき = 思い立って、あることを成し遂げようと決心すること)と課題が付与され、生徒は今年最初の学年行事に、それぞれの教室で心を落ち着かせながら書をたしなんだ。


跳出塔から跳出訓練
1高隊
陸自第1空挺団の協力を得て

 第1高射隊(隊長・伊坂穣平2空佐)は、陸自第1空挺団の協力を得て跳出塔からの跳出訓練を実施した。
 これは、平成24年の新成人及び厄年の隊員に、「一年の決意と抱負」を述べて、地上11mの高さから跳び出させることにより、自衛官としての自覚を促すとともに、部隊の親睦と融和団結を図ることを狙いに部隊行事として企画した。
 当日は、気温0度と小雪が混じる最高の訓練日和?となったが、準備体操、装具の装着及び跳出予行を実施するとともに、指導にあたった第1普通科大隊本部中隊(中隊長・植草克晃1陸尉以下15名)による、訓練の安全祈願及び部隊の更なる飛躍を願った「1高隊、1高隊、"後退"せずに前へ跳べ」との即興の激励があった。
 跳び出し1番手は隊長の伊坂2佐が努め「何事にも挑戦するぞ!」と宣言とともに勢いよく跳び出し見事成功。続けと言わんばかり、22名の隊員が「今年こそ昇任するぞ!」「今年こそ結婚するぞ!」とそれぞれの決意と抱負を声高らかに宣言し、次々と跳び出していた。中には、「今年こそやる気を出して仕事します!」や「習志野に11年間勤務したのに、最後の仕事がこれかー!」と悲鳴とも聞こえる発声で跳び出す隊員もいたが、終始和やかな雰囲気の中、一人の脱落者もなく跳び出した。


平成23年度部外講話軍事情勢の知識得る
補給統制本部

 1月20日、陸自補給統制本部(本部長・安部隆志陸将=十条)は、ハドソン研究所主席研究員・日高義樹氏を講師に招き部外講話を実施した。
 同講話は、「2012年、アジア極東の軍事情勢と日米同盟」と題し、活発に軍事活動している諸国の動向、最近の米社会での軍事に対する考え方、将来の日米同盟に及ぼす影響などの内容で約2時間に渡り行われた。約400名近い陸・海・空の聴講者は、熱心に聞き入りメモを取る姿も見られた。最後に設けられた質疑応答ではアメリカの軍事動向に関する質問が寄せられ軍事情勢について知識を深める講話となった。


地域との絆さらに深まる
スキー大会協力に関し白馬村との間で調印式
松本駐屯地

 松本駐屯地(司令・横山義明1陸佐)は1月17日、白馬村とスキー大会に関する協定書の調印式を実施した。
 調印式には駐屯地司令、第306施設隊長(青塚美鶴2佐)及び太田紘熙白馬村村長など計7名が出席した。駐屯地と白馬村の間には、第90回全日本スキー選手権大会、2012FISファーイーストカップジャパンシリーズ白馬大会、2012ジャパンパラリンピック(アルペン競技・クロスカントリー競技)において、松本駐屯地の隊員がコース整備などに協力することが確認され、横山司令と太田村長が協定書に署名し、堅く握手を交わし締結された。
 調印にあたり、太田村長は、「国際大会、オリンピックなどの成功の陰には自衛隊がいた。白馬では毎回大きな大会があるが、自衛隊の力添えが何よりです」と挨拶した。また、横山司令は、「昨年は残念ながら災害により断念となったが、今年は大会が大成功に終わって欲しい。元気な長野、元気な日本のために、スポーツ振興が大切です」と語った。各大会は2月から3月にかけて行われ、駐屯地からは延べ540名の隊員が協力する予定だ。


雪像製作のさなか隊友会の陣中見舞い
第10普通科連隊

 1月23日、第10普通科連隊(連隊長・原田一郎1陸佐=滝川)は、昨年12月から着手した新十津川町(1月29日)、滝川市(2月18日)の雪祭りに向けた雪像製作現場において、隊友会滝川支部(支部長・樋渡喜久男氏、会員270名)の陣中見舞いを受けた。支部長は、第10普通科連隊雪祭り支援隊を「寒さ厳しい中、隊員の真心こもった素晴らしい雪像を作って下さい」と激励した。
 製作にあたる隊員は、子供達に人気のジャンボ滑り台、メインステージ等を製作中で、特に新十津川会場では、まつり1週間前の1年で一番厳しい冷え込みの中、仕上げ作業が急ピッチに進められ、雪祭りに訪れる来場者に感動を与えられる雪像を作製しようと力が入っていた。


雪月花

 昨年秋ごろから自転車の走行についてのニュースが新聞テレビで多くなった。同年10月に警察庁が出した「自転車交通秩序(略)」の通達がきっかけになっている。以来安全運転や通行区分などが報じられるようになった。改めて法規を読み返してみると細かく規定されており違反走行には非常に厳しくなっている。ブレーキの付いていないピストバイクなるものが走っていることにもびっくりした、制動装置不良でもちろんアウト。傘さし運転、走行中の携帯電話使用、二人乗りなどとともに全て違法、取締りの対象になる。自転車は道交法上軽車両に指定されるので飲酒運転には特に厳しくなっている。このことがまだまだ徹底していないのが残念だ。一年ほど前も自衛隊の幹部が警察に検挙されて退職せざるを得ない状況になった。本人はほんの一杯だから酔っていないと思っているかも知れないが、よそ目にはよく分かる、まして警察官には…、と言う前に飲酒運転は犯罪であり第三者に被害を及ぼすことを認識しなければいけない。飲酒運転は反則金で済まされる行政罰(信号無視 駐停車違反など)と違って、より重く100万円以下の罰金または5年以下の懲役にもなり前科もつくのだ。「飲んだら乗るな乗るなら飲むな」は自動車と同じである。昨年の大震災以来自転車の評価が高まっており都内でも目だって増えている、自転車用のインフラがなかなか進まない状況では歩行者も事故に引き込まれないような自衛も必要だ。


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