派遣海賊対処行動航空隊の第8次要員として警衛任務などにあたった陸自隊員約50名(第1空挺団、中央即応集団等から編成)が2月1日、約4ヶ月間の任務を終えて帰国した。同日昼、羽田空港に到着した隊員は家族らに出迎えられ、満面の笑顔で再会を喜んだ。そのままバスで習志野駐屯地や朝霞駐屯地に戻り、所属部隊から帰国を祝う式典が催されるなど歓迎を受けた。
【習志野駐で帰隊歓迎式】
午後2時30分、習志野駐屯地に到着した45名は正門前から拍手と歓声の中、警衛隊長の西田和正3陸佐を先頭に颯爽と行進。習志野駐屯地司令・山之上哲郎陸将補(兼第1空挺団長)をはじめとする隊員や家族、自衛隊協力団体など関係者から盛大な歓迎を受けた。
充実した顔で戻ってきた派遣隊員を前に、山之上空挺団長は「いま諸官は任務を完遂した達成感と、無事帰国した安堵感でいっぱいだと思う。十分に休んでもらいたい」と労をねぎらったあと「現地で得た教訓をこれからの隊務に活かし、また次に行く者にしっかりと伝えてほしい」と要望した。また家族に対し感謝の言葉とともに「離れていた間を埋められるよう御主人、御子弟には時間を与えるので、家族の絆を確かめ合っていただきたい」と話した。
派遣隊員代表として西田3佐は「現地の人と一緒に汗しながら毎日、頑張りケガも事故も一件もなく任務を終えることができた」と話し「時差ボケと気温の差で、いま体がビックリしている。早く日本仕様に体を慣らしたい」と笑わせた。
今回帰隊した隊員は、昨年10月からアフリカ東部のソマリア沖・アデン湾での海賊対処のため派遣され、ジブチにある活動拠点の警備などの任務に従事した。 |