今回の日米共同訓練は、海兵隊を退役してから初めてのFTXとなりました。
自衛隊の皆さんとは、海兵隊にいた時からの長い付き合いで、演習・調整会議などでも色々とお世話になっており、自衛隊の通訳の皆さんとも自衛隊用語・米軍用語の使い方などを話し合ったりして知識の共有をしています。
今回は米側の大隊長付という役割でしたが、それ以外にも33連隊の皆さんと色々と交流を持たせて頂いたことにより、不本意ながらも幅広く自分の存在が知れ渡ったと思います。海兵隊にいた時よりも役割も増え、部下もできたことにより任務重大でしたが、33連隊の皆さんのお陰で面白おかしく仕事ができました。
自衛隊に縁があるのもそうですが、あいば野に来てからどうしても「初めて来たという感じがしない」という気持ちに悩まされていたのですが、それもそのはずで、33連隊とあいば野とは13年前から関係があったからです。
1科の方に13年前の新聞の切れっ端のコピーを渡され、その時やっと理解しました。自分がまだ海兵隊に入りたての頃に通訳として海兵隊と33連隊との共同演習に参加していたからです。
自分はこの演習で数多くの人と触れ合うことができました。偉い人からまだ入隊して数ヵ月の人まで色々な人と会い、話をすることにより「自分もちょっと成長したかな」と思います。中でも毎晩一日の疲れをとるために野外風呂に行くのが楽しみで、そこでカウンターパートの自衛隊員と話したり遊んだりするのが、何よりの楽しみであり自分の心の支えになっていました。この演習中で一番別れたくなかったのは、その隊員だったかもしれません。
この演習を通して日米間の親交関係や、協力体制がまた一段と強固なものになり、これからも自衛隊の方々と共に仕事ができることを楽しみに、最後に13年前と同様「Semper Fi」(米海兵隊の標語でラテン語、意味は「永遠の忠実」。Fi=Fidelis)で終わりたいと思います。 |