防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年7月15日号
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地域社会と交流深める
地本便り
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将来の東南海地震発生などに備え
「いかに生き延びるか」を伝授
中学校の防災実技教育で
和歌山

 和歌山地本(本部長・三上繁1陸佐)は6月14日、有田市立初島中学校が企画した防災実技教育を支援した(参加教諭13名、生徒72名)。防災実技教育は、「生徒が災害時に対応できるよう、実技的な防災教育を実施する」という学校側の企画で、陸上自衛隊第304水際障害中隊(和歌山駐屯地)の隊員18名の支援を得て、同校校庭で実施したもの。東日本大震災、紀伊半島大水害以降、和歌山県内でも防災意識が高まり、自衛隊に対し中学・高校等での講話や防災教育依頼が増加しているが、中学校内で実施する教育支援は非常に珍しいケースとなる。
 参加した生徒たちは、午前中に天幕展張法や、災害時に役立つロープの結び方について隊員の指導を受けながら、真剣に取り組んでいた。昼食は被災時の食事状況を想定し、炊事車の支援を受けて豚汁を作り、皆で分け合い食べることを経験した。午後は、東日本大震災時に災害派遣された隊員の体験談を聞き、自衛隊の活動状況及び災害が起こった時、どんな状況下に置かれ、いかにして生き延びないといけないかを学んだ。
 参加した生徒は、「今日教わったことを、東南海地震などが発生した時に活かしたい」と話していた。

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県出身隊員モデルに募集ポスターを撮影
沖縄

 沖縄地本(本部長・上尾秀樹陸将補)は7月からの本格的な募集開始を前に、県出身陸海空隊員の男女6名をモデルに、プロカメラマンの金子勝氏(陸上自衛隊第15旅団OB)の協力を得て、航空自衛隊那覇基地において募集ポスターの撮影を行った。
 6名のモデルは、沖縄地本の各出張所等(石垣・宮古・名護・沖縄・那覇)からの推薦を元に選び抜かれた若い隊員達で、撮影当日は台風4号の接近で屋外での撮影が心配されたが、午前中は青空がのぞく好天に恵まれ、第204飛行隊F-15戦闘機と青空をバックに撮影することができた。
 慣れない撮影に最初は緊張した表情だった隊員達も、担当の広報官や募集課広報室で編成された撮影隊の巧みな(?)話術で笑顔に!和やかな雰囲気のなか、自衛官らしく、はつらつとした笑顔で撮影に臨んでいた。
 沖縄地本では、「県出身隊員をモデルにした募集ポスターを毎年作成しているが、今年は例年にも増して良いものができ上がりそう。募集効果に乞うご期待!」としている。

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多くの家庭連れにPR
県最大の商業施設で広報活動
三重

 三重地本(本部長・佐藤正典1陸佐)は、6月9日、県内最大規模の大型商業施設「イオンモール鈴鹿」で、市民に対し自衛隊への理解の促進と9月統一試験に向けて募集対象者へのアピール、募集情報の発信を目的に、パンフレットコーナー、東日本大震災の災害派遣活動写真パネル展示、ミニ制服試着や「くみひも教室」などの広報活動を実施した。
 三重県はイオン(旧称『ジャスコ』)の発祥の地。大小合わせて約70のイオン系列のショッピングセンター等が県内に所在する。当日はあいにくの雨だったが、約8万人が来店、三重地本の広報ブースは終日、多くの家族連れで賑わっていた。
 特に人気を博したのは、本部勤務の和田非常勤と四日市地域事務所の廣岡海曹長が担当した、海自ロープワークを活用した「くみひも教室」。参加した家族らは、和田非常勤の指導の下、真剣な眼差しで、くみひも作りに取り組み、出来上がった「くみひも携帯ストラップ」を手にし「思ったより簡単に出来ました。可愛いでしょう。早速、携帯電話につけます」と喜んでいた。
 また、ミニ制服試着にも多くの子供達が訪れ、護衛艦「いせ」のバックパネルの前で記念撮影。出来上がった写真を見た母親は「すごい!臨場感があって、どこかの港で撮影したみたい。こんなにセーラー服がよく似合うなら、10年後は海上自衛隊に入って欲しい」などと喜びの声を上げていた。
 三重地本では「今後も、大型商業施設や市町イベントなどで、積極的に自衛隊を広報し、自衛隊への親近感の醸成を図り、防衛・募集基盤の拡充を推進する」としている。

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海自舞鶴地方総監部、陸自3戦車大隊も支援
1200人が来場
信長まつりで募集広報
滋賀

 滋賀地本(本部長・甲斐田幸輝1陸佐)近江八幡地域事務所(所長・宮元健仁陸曹長)は、6月3日、近江八幡市安土町の安土城跡前広場で開催された「第28回あづち信長まつり」に参加し、海上自衛隊舞鶴地方総監部募集支援班と第3戦車大隊の96式装輪装甲車(WAPC)の支援を受け広報活動を行った。
 信長公ゆかりの地で行われたまつりは、天候にも恵まれ、本能寺の変から430年の節目でもあり大いに盛り上がり、地元住民の他、県内外からの来場者も含め3万人にもなった。
 自衛隊ブースには1200人もの人たちが訪れ、WAPCに乗っての記念撮影、募集支援班のミニ制服試着、南極の氷の展示説明、災害派遣写真展、ペーパークラフトの配布などを行い、大人から幼児まで興味深く熱心に見て、触れて、楽しんでいた。また、事務所長自ら撮影した5月21日の金環日食の写真も併せて配布したところ、来場者からは「珍しい」「きれい」などの感想と感謝があり、募集広報に一役買っていた。
 滋賀地本は、「地域事務所の合言葉、『いつでも、どこでも、だれとでも』を実践し、陸上、海上自衛隊員とともに、大いに成果のあった募集広報となった。滋賀地本は今後も県内各地で広報活動を行い、自衛隊と県民との交流を深め、自衛隊への活動の理解及び協力の向上を目指して広報活動を行っていく」としている。


芸妓さんが1日艦長
体験航海参加者を楽しませる
京都

 京都地本(本部長・岩名誠一1陸佐)は6月10日、護衛艦「せとぎり」(艦長 高梨康行2海佐)の支援を受け、舞鶴湾において、約600名の募集対象者及び協力者等を対象に体験航海を実施した。
 今回は、一日艦長に、芸妓さんが任命され、着物姿の舞妓さんも同行した。
 一日艦長の任命式は、北吸岸壁において行われ、一日艦長は、「伝統文化を守る私達のお稽古と日本の平和、国民の安全を守る皆様の訓練活動とは、相通ずるものがあると思います。みなさん頑張ってください」と挨拶を述べた。
 体験航海は、一日艦長の「出港よーい」の号令から始まり、76ミリ砲操法展示、ラッパ吹奏及び「せとぎり」乗員の様々な任務用の服装を紹介する「ファッションショー」が催され、一日艦長も飛び入り参加するなど、乗艦者を魅了していた。
 また、舞妓さんは、艦内の様々な場所を訪れ、快く写真撮影に応じるとともに、周囲に凛とした雰囲気を醸し出していた。乗艦者等は、「きれい!」と口々に感嘆の声を漏らし、大いに楽しんでいた。
 一日艦長は、「貴重な体験をさせていただきました。また機会があれば、お手伝いさせてください」と感想を述べ、満足した様子であった。
 入港に際し、一日艦長は板についた「入港よーい」の号令で航海を締めくくった。
 京都地本は、「広報活動において、話題性のある方を招待することにより、多数の人々の注目を得ることができるように尽力していく」としている。


初の午前・午後2回公演が好評!!
ぎふ定期演奏会を開催
岐阜地本

 岐阜地本(本部長・後藤雅人1空佐)は5月27日、長良川国際会議場で自衛隊音楽隊第7回ぎふ定期演奏会を開催した。本演奏会は平成18年度を皮切りに今年で7回目を迎え、市民への認知度も高く、毎年陸海空の音楽隊が交代で出演しており、今年は海上自衛隊舞鶴音楽隊が出演した。例年多くの観覧応募があるため、より多くの人に来場してもらえるよう、新たな試みとして午前と午後の2回公演とし、午前の第1回公演には、近郊の学生や援護関係者、予備自衛官、募集協力団体などから約600名を招待。午後の第2回公演には約1400名の地域住民が来場した。第1部には舞鶴音楽隊と高山西高等学校ウインドアンサンブル部82名が出演した。本高校は、岐阜県での大会では常に金賞の受賞実績があり、高校生らしいはつらつとした演奏で客席に元気を届けていた。
 高校生の演奏終了後、休憩を挟んで、岐阜地本マスコットキャラクター「うーぴー隊」が紹介され、そら君による側転の展示、それを悔しがるリク君の演出などで客席を沸かせた。
 第2部では、舞鶴音楽隊による東京オリンピックの行進曲やサザンオールスターズのメドレーなど7曲の迫力ある演奏に、客席からはアンコールが沸き上がり、海軍マーチで締め括った。閉会後、音楽隊員による来場者の見送りもあり、観客らは、「感動しました」、「一緒に写真を撮って下さい」、「とってもかっこよかったです」と隊員に握手を求めていた。
 岐阜地本は、「初夏の風物詩として年々定着してきた本行事により多くの地域住民の方に来ていだたけるよう丁寧な対応を心がけ、来年も更に良い演奏会となるよう努めたい」としている。


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