6月29日、東京都墨田区のすみだトリフォニーホールで航空中央音楽隊(隊長・立山吉博2空佐)の第51回定期演奏会が行われた。開場前から、ホール入口には自由席ゾーンの良席を確保しようと長蛇の列が出来ていた。開場後、途切れることなく来場の人波が続く。空幕副長・中島邦祐空将をはじめ自衛隊関係者、一般観覧者、協力団体などの招待者ら満員の1400人が来場した。第1部では副隊長・中村芳文3空佐の指揮で行進曲『希望の空』など3曲を、第2部では、井上道義氏の客演指揮で全4楽章の交響曲とアンコール曲『空の精鋭』を演奏した。『希望の空』は空中音隊員・和田信2空曹の作品で、今年度の全国吹奏楽コンクール課題曲に選出されている。終演後、学生グループに話を聞くと、「自分たちの演奏とは全然違います。制服姿もカッコイイ」と、興奮を隠せない様子。入口で配布された航空自衛隊のパンフレットを開演前や休憩中に熟読する来場者も多く、帰り際に「友だちに配るので沢山ください」と、お土産のポスターカレンダーを希望する小学生の姿も。定期演奏会は今回も、自衛隊の更なるイメージアップや広報、それらを通じた防衛基盤の強化について、目に見える形で効果をあげていた。 |