航空総隊司令部(司令官・齊藤治和空将)の「横田移転記念式典」が5月30日、空自横田基地で行われた。
在日米軍司令官バートン・フィールド中将、田中防衛大臣、陸海空の各幕僚長ら米軍と防衛省・自衛隊の幹部、また国会議員や周辺自治体首長ら多くの関係者、来賓が参列した。
航空総隊司令部などの横田移転は2006年5月の日米安全保障協議委員会(いわゆる2+2)の際に発表された「再編実施のための日米ロードマップ」に定められたもので、ちょうど6年が経過し、この日、移転式典開催の運びとなった。
齊<INLINE NAME="" COPY=OFF>総隊司令官は式辞で、今年3月の移転、運用開始以来の緊密な連携保持を強調した上で「日米同盟の更なる深化に寄与できるよう、隊員一同が努力する」と述べた。
式典では、中部航空音楽隊(隊長・松井徹生2空佐)と米陸軍音楽隊第296アーミーバンドによる祝賀演奏(曲は「シルバー・ウイングス」と「スターズ・アンド・ストライプス」)のほか、総隊司令部と米5空軍司令部の間のF—1、F—86が展示されている中庭の写真を用いたステージ上での除幕式などが行われた。
【齊藤総隊司令官式辞】
航空総隊司令部および関連する部隊の約760名の隊員は、本年3月26日をもって、ここ横田基地における運用を開始しました。まさにその翌日には、田中防衛大臣から「北朝鮮の弾道ミサイル等に対する破壊措置等の準備命令」を受領し、それ以降、日米司令部間で準備段階から実働段階に至るまで、切れ目なく、フェイス・トゥ・フェイスによる緊密な連携を保持し、対処に万全の態勢で臨むことができました。
隣接し軒を並べた日米両司令部での日々の連携は、従来までの意思疎通の主体であった電話やテレビ会議では得がたい、人と人との付き合いから生まれる、強固な結びつきをもたらしてくれることを先般の北朝鮮の弾道ミサイル対処において学びました。また、文字通り24時間、基地内で共に過ごす合間に見る米軍将兵の姿、とりわけ若い兵士たちの姿は、彼らが生まれ故郷や親兄弟と遠く離れ、とまどいと不便さもきっと感じるであろう、この日本の地で軍務に服している同盟国の友人の姿であり、あらためて、この友人たちに敬意を抱く次第です。航空総隊司令部が日米同盟の更なる深化に寄与できるよう、隊員一同が努力することをお約束しまして、私の挨拶とさせていただきます。〈抜粋〉 |