私は、福祉関係の職場「南秋つくし苑」で利用者の世話人として昨年九月より働いております。ヘルパーの資格を持っていない私が、この職場を選んだ理由は、利用者の引率外出、農作業、ウォーキング等、その日によって仕事内容に変化があること。また、これまでは車で約四十五分かけて自衛隊に通勤していましたが、今の職場には一〇分で着きます。この二点がこの職場を選んだ理由です。
利用者は、主に身体障害者、知能障害、自閉症といった人達で平均年齢が三十代と比較的若者が多く利用しております。主に私の仕事は、食事・トイレ・入浴介助、見守り、就寝の確認等といった業務です。勤務形態は日勤、早出、遅出があり、ケアホームで月三、四回の泊まりがあります。
仕事は自衛隊のように手取り足取り教えてくれません。「後は自分で考え行動し、わからない事があったら聞いて下さい」と言われるのですが、質問する内容がわかりません。利用者が、てんかん発作を起こし、対処に慌てたり、本当に初めて体験することばかりでした。いつ辞めることになるのか、そればかり考えていた時期もありました。そんな私が踏み止まったのは、利用者と接していくうちに心が開いてきて、まるで「もう少し頑張れ」と後押しされているかのように聞こえ、少しずつ苦しさから楽しみに変わり、よし何事も「石の上にも三年」だと決意しました。
これから退職を予定している隊員の皆さん、再就職するには健康と忍耐、そして資格免許が大切だと思います。少しでも希望する業種、職種の企業に再就職できるように、また、少しでも処遇を良くするため資格免許を取得しておき、援護センターに早めに顔を出して相談に臨んでみたらよいと思います。最後に、秋田地域援護センターの皆様にはお世話になりました。これからも、ご厚情ご鞭撻よろしくお願い致します。 |