自衛隊体育学校(学校長・畑中誠陸将補=朝霞)は4月12日、多数の来賓、関係者を迎え第51期「特別体育課程学生開始申告式」を行い、同課程学生149名が式に臨んだ。種目別班ごとに全員の名前を読み上げ今期学生に任命。畑中校長は「がむしゃらに目標を追及し、夢を実現せよ」と要望した。
この式典は、オリンピックに出場し活躍することが任務となる特別体育課程学生(特体学生)が年度始め、気持ちを新たに目標に取り組むため、また有望新人を加えて陣容を整えるために行うもの。
新規の採用者は25名。このうちスカウトによる直接採用者(体育特殊技能者、2・3曹採用)は岡崎晃一郎(水泳班)、成松大介(ボクシング班)、白石宏明(ウエイト班)、田村優典(陸上班)、堀内優(レスリング班)の5名。すでに特体学生の島田佳代子(レスリング班)と齋藤祐司(陸上班) の2名も2曹昇任の上で特殊技能者に加えた。
この中で2016年リオデジャネイロ五輪代表有力候補、レスリング女子51km級の堀内優3陸曹は「55km級に階級を上げ4年後の金メダルを目指す。先輩たちの五輪に向かう姿から『何をすべきか』学びたい。勝つために体校へ来た」と話した。
同じくマラソンの田村優典2陸曹は「リオ五輪に挑戦できるよう全力を尽くす。自衛官アスリートとして自覚をもって取り組みたい」と話した。
小原1陸尉「体校生活の集大成に」
畑中校長は訓示の中で、オリンピック出場が決まった学生に対して「ロンドンの空に美しい日の丸を掲げよ」と要望した。ちなみに今年7月のロンドン五輪出場内定者は12名(4月23日現在)。
ロンドン五輪で金メダル確実、世界選手権レスリング女子48km級チャンピオン、小原日登美1陸尉は本紙の取材に対して「体校生活の集大成として、オリンピックに向けて頑張りたい」と意気込みを話した。
【栄光のオリンピック出場内定自衛官アスリート】
[レスリング]▼女子48km級・小原日登美1陸尉▼フリー66km級・米満達弘3陸尉▼フリー55km級・湯元進一2陸尉▼グレコ66km級・藤村義2陸曹
[ボクシング]▼フライ級・須佐勝明3陸尉▼ウエルター級・鈴木康弘2陸曹▼バンタム級・清水聡3陸尉
[近代五種]▼男子・富井慎一3陸曹▼女子・山中詩乃陸士長
[ライフル射撃]▼谷島緑2陸曹
[水泳]▼200m個人メドレー・高桑健3海尉
[陸上]▼50km競歩・山崎勇喜2陸曹 |