桜満開の4月8日、練馬駐屯地で第1師団(師団長・反怖謙一陸将)創立50周年・練馬駐屯地(司令・甲斐芳樹陸将補)創立61周年記念行事が行われた。師団50周年記念石碑の除幕式・植樹式に続き、駐屯地グランドで記念式典、記念イベントが行われ、来賓、OB、隊員家族、また、観覧席確保のため朝早くから行列に並んだ大勢の一般来場者を魅了した。
記念式典では、招待者、一般来場者が見守る中、整列した師団隷下部隊へ反怖師団長が式辞、石原東京都知事が祝辞を述べた。反怖師団長は、「我々は強くあらねばならない。平素備え無き者は有事役に立たないことを一人一人が深く肝に命じ部隊の任務遂行能力と隊員個人の職務遂行能力の向上に全身全霊で取り組み、国民の負託に応え得るよう日々の練成に覚悟をもって精進することが必要である」などと要望や激励の言葉を送った。
人員約1400名・各種車両約140両・航空機4機による観閲行進、記念式典に引き続き行われた、記念イベントでは、師団隷下の精鋭が日頃の練成の成果を多種多様な装備品を用いるなどして展示した。観覧席の間近を行き交う偵察用オートバイは立ち乗りによる小銃射撃等を披露。臨場感溢れるヘリボン降着や、土煙を上げて疾走する74式戦車の猛スピード、戦車・火砲の空包射撃が耳をつんざいた。当日はその他に装備品展示、らっぱ吹奏・太鼓演奏の展示、文化展や野外売店なども行われ好評を博した。なお、今回初の試みとして、隊員家族等を招待した前日祭が催され、満開の夜桜を楽しめる前夜祭と合わせ、有意義な憩いのひと時を提供した。 |