陸上幕僚監部装備部(部長・小川清史陸将補)は4月9日から4月11日の間、 日米兵站協力の実効性向上をテーマとして、「日米兵站幕僚会議(BLST:Bilateral Logistics Staff Talks)」を開催した。米陸軍参謀本部、米太平洋陸軍司令部、米太平洋海兵隊司令部及び在日米陸軍司令部の兵站関係者8名を招へいし、統合幕僚監部、中央即応集団司令部、中央輸送業務隊、研究本部、補給統制本部等からの参加者を含め総勢約50名が参加した。
会議では、日米双方のブリーフィングに基づく意見交換を行うとともに、国際緊急援助活動の場面において日米の後方支援活動を検証するための机上演習実施要領等について討議し、日米共同兵站施策の資を得た。
【来年3月の検証訓練に向けて】
また、今回は来年3月に行われる予定の国際緊急援助活動等のシナリオに基づく検証訓練に向けて、「日米兵站ハンドブック」の細部検証が行われた。同ハンドブックは、国際緊急援助活動等で日米の兵站部門が円滑な部隊運用を行うために平成19年に作成され、両国が協調して後方支援任務に取り組む際に役立てられている。
【後方支援活動の日米連携強化へ】
防衛省・自衛隊では、国際平和協力活動に積極的に取り組むとしており、各国との協力・連携を深めていく必要がある。自衛隊と米軍は平素から各種の共同訓練を重ねるなど、多岐にわたる分野で協力態勢を築いてきた。アジア太平洋地域の緊張が高まる中で、日米同盟を軸とした安全保障体制の充実は、今後益々その重要性を増していく。 |