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自衛隊ニュース   2012年4月1日号
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「ぼたん汁」で地域貢献
芦屋
イノシシの有効利用へ

 空自芦屋基地(司令・柏原敬子空将補)はこのたび、農作物被害に対処するため捕獲したイノシシを使った「ぼたん汁」を試行メニューとして給食に取り入れた。
 福岡県で増加傾向にある野生鳥獣による農作物被害。対処のため捕獲したイノシシやシカを地域資源とし、その有効利用を喚起することがねらい。
 初めての人にも抵抗なく食べてもらえるようニンニクや生姜を使って臭みを消し、野菜をたっぷり入れ、体の芯から温まる味噌仕立てとして好評だった。
 イノシシは疲労回復に効果があるといわれるビタミンB群を多く含み、江戸時代から「山鯨」とも呼ばれ冬季の栄養補給や薬食として食されている。また良質の動物性タンパク質が豊富で、人が健康に生きるために必要な必須アミノ酸などが多く含まれており、低カロリーの食材でもある。
 今回は試行メニューだったが、福岡県議会でも一般質問で取り上げられ、マスコミの取材も受け県下で話題となった。
 芦屋基地は「今後も隊員に喜ばれるメニュー作成をしていきたい」としている。


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