第35回全国自衛隊柔道大会が12月3、4の両日、自衛隊体育学校(朝霞駐屯地)で開催され1日目、団体戦第1部(5人制)で陸自国分が見事3連覇を飾った。
決勝の相手は昨年と同じ陸自久留米。互いに1勝2分けで迎えた5試合目は壮絶な戦いとなったが、相牟田豊2曹が永瀬智啓2曹に優勢勝ち。相牟田2曹は優秀選手賞(大会会長杯)も受賞した。優勝チーム監督の福丸勝広曹長は「各選手が必ず勝つという強い気持ちと執念を前面に出して役割を果たしてくれた。今年は東日本大震災の災害派遣に部員からも多数参加し、まとまって練習する機会も少なかったが、それぞれが今できることを確実に実施した結果が出た」と話した。
団体第2部(3人制)決勝は海自同士の戦いとなり、護衛艦佐世保が呉を延長戦の末、破り優勝した。
大会には全国自衛隊柔道連盟会長・中江公人防衛事務次官、特別顧問・先崎一防衛省顧問、同・火箱芳文元陸上幕僚長らが列席する中、日本各地から約70チーム、総勢約800人の陸海空自衛隊員や防衛大学校学生が集まった。
2日目、個人戦の優秀選手賞(大会会長杯)は81kg級で優勝した堀内将志士長(陸・戦車教導隊)、防衛副大臣杯は無差別級で優勝の松村孝人士長(陸・第8施設大隊)、女子の部優勝の小室明日香2曹(陸・松山)が受賞した。 大会成績は次のとおり
〈団体1部〉▽優勝=国分(陸)▽2位=久留米(陸)▽3位=別府(陸)、神町(陸)
〈団体2部〉▽優勝=護衛艦佐世保(海)▽2位=呉(海)▽3位=防府南(空)、小原台(共通)
〈個人戦〉
【60kg級】▽優勝=野村翔太(陸・都城)▽2位=梨本哲雄(陸・金沢)▽3位=虎口裕輔(防大)、川畑湧誠(陸・都城)
【66kg級】▽優勝=宇田浩幸(陸・神町)▽2位=益村隆太郎(陸・久留米)▽3位=山本尭汰(陸・守山)、船山広幸(陸・立川)
【73kg級】▽優勝=五味達也(陸・朝霞)▽2位=古谷和弘(陸・郡山)▽3位=井浦勇祐(防大)、寺田星雲(陸・金沢)
【81kg級】▽優勝=堀内将志(陸・戦車教導隊)▽2位=西村真司(陸・郡山)▽3位=石川貴志(陸・駒門)、宮原基宗(陸・北熊本)
【90kg級】▽優勝=畑中力也(陸・国分)▽2位=安本一貴(陸・第1空挺団)▽3位=河西龍一(海・下総)、福山慎吾(陸・国分)【無差別級】▽優勝=松村孝人(陸・8施大)▽2位=加賀慎吾(陸・神町)▽3位=佐賀好晃(陸・久留米)、中山二郎(海・佐世保)【34歳以下】▽優勝=田嶋誠(陸・下志津)▽2位=横沢豊和(陸・郡山)▽3位=水戸部誠(陸・神町)、土井英彰(陸・仙台)
【39歳以下】▽優勝=結城則雄(陸・郡山)▽2位=居鶴真(陸・神町)▽3位=樽川聡(陸・仙台)、遠藤敬亮(陸・郡山)
【44歳以下】▽優勝=久村誠(海・呉)▽2位=山崎靖志(海・護衛艦佐世保)▽3位=山口健一(海・江田島)、裕川誠(海・大湊)
【45歳以上】▽優勝=朝日俊夫(海・下総)▽2位=千葉宏文(陸・大和)▽3位=原田恵一(陸・北熊本)、小峰義次(陸・市ヶ谷)
【女子】▽優勝=小室明日香(陸・松山)▽2位=木村理絵(陸・朝霞)▽3位=広村美樹(陸・朝霞)、西川真佑美(陸・久留米) |