西部方面隊実動演習が11月10日〜18日の間、九州の各演習場で実施され、多様な事態に有効に対応するための島嶼部の防衛を含む各種行動等演練した。九州補給処(処長・藤井貞文陸将補)は、11月11日〜13日の3日間にわたり、兵站支援として陸上自衛隊補給処では初めて、補給品(糧食・燃料・弾薬)の事前集積から航空機(CH—47)への補給品の積載・輸送・卸下の訓練を担任実施した。
この訓練は、島嶼作戦における事前集積物資の輸送に関する検証と補給・整備及び輸送要領を演練するもので、目達原駐屯地から十文字原演習場への事前集積物資(約200トン)を大型輸送ヘリCH—47により、3日間にわたって50ソーティを運用し行われた。
この間、西部方面後方支援隊、西部方面ヘリコプター隊、第1ヘリコプター団及び西部方面特科隊の協力を得て、九州補給処長以下約200名の隊員により、任務を完遂した。
九州補給処では、「今回、全国の補給処始まって以来の実動演習でもあり、様々な教訓を得ることができ、来年度の同演習において更に反映していきたい」としている。
目達原駐屯地は、佐賀県唯一の陸上自衛隊の駐屯地として九州補給処、西方後方支援隊、第3対戦車ヘリコプター隊、西方ヘリコプター隊、第4飛行隊等の主要部隊で約1500名の隊員が所在し、西部方面隊の兵站基地・航空基地としての機能を果たしている。
九州補給処は、陸上自衛隊が装備している各種物品等の調達、保管、補給及び整備を実施している機関で、佐賀県東部(鳥栖市、神埼市、吉野ヶ里町、上峰町、みやき町、基山町の2市4町)の災害派遣・広報を担任している。 |