神奈川県と横須賀市が主催の合同総合防災訓練「ビッグレスキューかながわ」が9月16日、陸自武山駐屯地を中央会場として三浦半島各地で行われた。
「三浦半島断層群地震の発生」を想定し、消防・県警察をはじめとする106の防災関係機関から約1000名が参加。防衛省からは南関東防衛局、陸自第31普通科連隊、第1ヘリコプター団、東部方面衛生隊、第4施設群、第1後方支援連隊、第1飛行隊、第1高射特科大隊などが各種訓練に参加した。
広域応援部隊による救出救助活動と、災害医療拠点病院・DMAT・在日米陸軍医療チーム、陸自と海自の衛生部隊などが連携した医療救護活動を主体に訓練。防災関係機関および医療関係機関相互の連携強化を図った。
救出救助部隊などとして参加した31普連は、1中隊長(小林健一1陸尉)を長とし即応予備自衛官67名を含む総勢101名が訓練を実施。第1飛行隊のUH—1による航空偵察・特殊卸下に引き続く救出救助活動・患者搬送、海自輸送艦搭載のエアクッション型揚陸艇(LCAC)による現地進出、主力による救出救助活動や患者搬送などの訓練をした。
今回初めて防災訓練に参加した31普連1中隊の成田一正即応予備3曹は「他機関の活動や現場で必要な調整事項などを知ることができ、自分が被災者となった場合でも各機関の動きを予測して自分にできること、やるべきことが見えてきた。今後も多くの訓練に参加して、いざという時に自衛官として、また一国民として人命を救助できるようにしたい」と話した。 |