7月8日、静岡県御殿場市にある陸自富士学校・富士駐屯地(富士学校長兼ねて富士駐屯地司令・井上武陸将)で開設58周年記念行事が行われた。間もなく、8月26日の富士総合火力演習を最終日とする演習に突入する隊員約2000名、車両約200両が毅然とした勇姿を見せてくれた。
富士学校・富士駐屯地開設記念行事の人気の高さは例年通り。富士学校のある御殿場IC傍の足柄PAには、朝6時の時点で今からまさに記念行事に行くであろう家族連れやグループが、あちらこちらで記念行事に臨む心意気や自衛官に対する想いを語っていた。
式典が始まる前から人・人・人で埋め尽くされたグランドには、一糸乱れぬ姿の隊員が整列。細野豪志環境大臣、榛葉賀津也参議院議員、佐藤正久参議院議員、岩井茂樹参議院議員らをはじめとする多くの来賓が臨席するなか、観閲指揮官を富士教導団長・市野保己陸将補とし式典が始まった。
執行者である井上学校長は「いついかなる任務であっても即時的各に対応し任務完遂が求められている。その原動力となっているのは、本校を卒業した普通科・特科・機甲科の幹部である。陸上自衛隊精強化の原動力となるべく人材育成の任務に全力を傾注する」などと式辞を述べた。
いきなり大雨が降って来た中での観閲行進のあと、富士学校の音楽隊による演奏、そして訓練展示と続く。隊員の動きを見ていると雨が降っていることを全く感じさせない。グラウンドには雨が降っていないのではないかと思うほど。
ヘリポートに展示された10式戦車試作車やリニューアルした資料館は、人が絶えず常に賑わっていた。「さぁ次は総火演だ」御殿場の夏は熱い。 |