私は6月14日から22日までの間、折からの豪雨と暴風の中、東富士演習場で補給小隊の訓練検閲を受閲しました。
今年3月に、第10普通科連隊から第32普通科連隊に異動となり、その3ヵ月後に小隊検閲を受閲することになり一抹の不安はありましたが、やりがいと希望を抱いていました。
小隊検閲の任務完遂のため、着隊した翌日から小隊訓練を開始しました。駐屯地内や朝霞駐屯地および東富士演習場を訓練の場として段階的に訓練を行いました。
また成果を累積するためにAARおよびミーティングを重ねました。すると「小隊員が何を考えているのか、何を求めているのか」を理解できるようになりました。小隊長として厳しい要求、指導を行い、時にはぶつかることもありましたが、すべては小隊の精強化と連隊への兵站支援のために、熱意を注ぎ続けた結果、小隊員が私の気持ちに応えてくれて小隊検閲前の私は何も不安要素が見あたりませんでした。
「普通科隊員たれ」「ひとりは皆のために、皆はひとりのために」を小隊検閲で隊員に要望しました。年齢、階級および性別も違いますが、目指しているものと見ている方向は皆同じでした。「絶対に勝てる!」敵の襲撃等あらゆる困難に打ち勝つことを確信しました。
また状況間、敵の襲撃・伏撃を受けたり、補給業務を行いつつ、各交付所の構築、有線構成、障害構築、警戒・巡察等を継続的に実施し、肉体的にも精神的にも限界に挑戦している小隊員の姿を見て、大変勇気づけられました。
小隊検閲を受閲して、小隊長として至らなかった部分を是正するべく勉学を重ね、小隊の更なる精強化に努めていきたいと思います。
(小渕3陸尉は連隊初の女性小隊長) |