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自衛隊ニュース   2012年2月1日号
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水上部隊11次隊が出国
護衛艦「むらさめ」「はるさめ」
ソマリア沖・アデン湾海賊対処
横須賀基地
田中新大臣の部隊初度視察も
見送り家族等1000人出席

 ソマリア沖・アデン湾における派遣海賊対処行動水上部隊第11次隊(指揮官・山本克也1海佐、護衛艦「むらさめ」=艦長・松野征治2海佐、護衛艦「はるさめ」=艦長・佐藤誠2海佐で編成)の出国行事が1月21日、海自横須賀基地の吉倉桟橋で行われた。
 式典には田中直紀防衛大臣、杉本正彦海幕長、河野克俊自衛艦隊司令官をはじめ、来賓、派遣隊員家族など約1000人が参列した。
 田中大臣は派遣隊員の出迎え・栄誉礼を受けたあと、「むらさめ」に乗艦して士官室で出国報告を受け、隊員と懇談。式典で田中大臣は「高い士気を持って任務に励み、全員が無事に帰国することをご家族の皆様と心から祈念します」と訓示、河野自艦隊司令官は「それぞれの職責を果たし、山本1佐の指揮のもと一致団結、実力を遺憾なく発揮してもらいたい」と訓示した。続いて来賓紹介と花束贈呈が行われ、派遣部隊指揮官の山本1佐が出港挨拶をした。
 護衛艦「むらさめ」「はるさめ」に乗艦した約380名は多くの隊員や関係者、家族に見送られ、横須賀音楽隊が演奏する中、吉倉岸壁を出港した。派遣隊員の家族は、岸壁から離れていく艦に向かって「元気で行ってらっしゃい」など、大きな声をかけ見送っていた。
 両艦は約3週間かけて現地に到着、2月中旬に第10次隊と交代して活動を開始する。

 田中大臣は出国行事に出席後、逸見岸壁に移動して護衛艦「きりしま」(艦長=豊住太1海佐)において初度視察を行った。出国行事の訓示の中で「着任後、出来る限り早く部隊を視察し、隊員諸君を激励したいと考えていた」と述べた大臣は、当初予定時間を越え、2時間以上を視察に費やした。士官室での概要説明を受けた後、昼食のカレー喫食、艦内視察などを精力的に行った。


全国雑煮合戦を支援
30普連

 第30普通科連隊(新発田=谷俊彦1陸佐)は1月8日、新発田市地域交流センターで行われた「第8回城下町しばた全国雑煮合戦」に協力した。
 当日は、全国から郷土の食材を使用したお国自慢の雑煮のお店が41店舗出店した。
 約1万7千人の来場者が賑わう中、駐屯地司令が来賓として参加するとともに、らっぱ手4名が雑煮合戦の開始を告げる「突撃らっぱ」を吹奏し、本イベントの盛況に寄与するとともに、地域住民等の自衛隊に対する認識と理解を深め、防衛基盤の拡充を図った。


陶芸初窯行事
秋田

 秋田駐屯地(司令・末吉洋明1陸佐)は1月6日、「秋田駐屯地将軍窯」の平成24年初窯行事を行い、駐屯地の安全及び発展を祈願した。
 初窯行事には、駐屯地司令をはじめ、駐屯地業務隊長、駐屯地最先任上級曹長、駐屯地各部隊長などが参加。はじめに陶芸班長の第21普通科連隊本部管理中隊小林2曹の手により窯戸が開かれた。窯の中には昨年暮れに製作した作品500点が所狭しと並んでおり、最初に取り出された駐屯地司令の作品を見た陶芸班長は「良く仕上がっております」と安堵の表情を浮かべ、自らの作品を手にした駐屯地司令は非常に満足した様子で参列者に紹介していた。
 窯出し終了後、斉藤駐屯地曹友会長の音頭で、将軍窯の隆盛と駐屯地の今年1年の益々の活躍を祈念して、陶芸部員が作成した湯飲み茶碗で乾杯し、初窯行事を終了した。


寒中に負けず各地で訓練始め

〈第4地対艦ミサイル連隊〉
 第4地対艦ミサイル連隊(八戸=連隊長・水落嘉彦1陸佐)は、1月10日に連隊の団結の強化及び士気の高揚を目的として、連隊訓練始めを実施した。
 訓練を始めるにあたり、今年の訓練事故防止を願い、連隊統制で安全祈願を実施した。各中隊は連隊長から配られた御神酒でそれぞれの車両を清め、連隊長以下、隊員一同で二礼二拍手一礼を行い今年1年の安全を祈願した。その後、連隊長を先頭に本部、本部管理中隊、第1から第4中隊の順で、大きな声で呼唱しながら中隊一丸となり武装走を実施し、平成24年のスタートを切った。

〈久居駐屯地〉
 久居駐屯地(司令・鬼頭健司1陸佐)は、新年を迎えた1月10日、訓練始めを行った。
 久居駐屯地全隊員は、駐屯地朝礼に参加し、駐屯地朝礼に参加。駐屯地司令は、「しっかり個人の目的、目標を持って頑張って欲しい」(要旨)と述べ、その後、各部隊はそれぞれの今年最初の訓練に臨んだ。
 32普連は、挌闘訓練隊の指導の下、挌闘(小銃技術)を実施し、迫力ある統制された基本動作を演練した。連隊全隊で刺突・斬打撃の動作を行うと同時に「ヤア—」と大きな気合の入った声が駐屯地内に響き渡り、士気の高さがうかがえた。
 業務隊では、業務隊長が年頭の辞を述べ、真心を持って駐屯地の維持・管理にあたる業務隊の任務について全員が認識を深めた。また、会計隊は、新年の業務を終え、持続走を行い、団結の強化を図った。
 11日には第2普通科直接支援連隊も持続走を行い、平成24年の訓練始めとした。

〈第113教育大隊〉
 第113教育大隊(国分=大隊長・三浦裕令2陸佐)は、訓練始め行事として持続走訓練を実施するとともに、鹿児島神宮を参拝した。
 訓練開始式において、大隊長は、「自衛隊の任務が多様化する中で、人の育成を担う教育大隊の任務にもう一度立ち返り、現状に甘んじることなく、より質の高い教育を目指して努力・精進していこう」と述べた。
 その後、鹿児島神宮を目標に、往復約10キロ持続走を快走、鹿児島神宮では中隊毎に参拝し、「教育大隊の発展と安全祈願」を実施して、新春の汗をかいた。

〈福知山駐屯地〉
 福知山駐屯地(司令・篠原啓一郎1陸佐)は、1月10日、駐屯地隊員の士気の高揚及び団結の強化を図り、健全とした平成24年のスタートを切るために駐屯地訓練始めを実施した。午前8時15分、駐屯地営庭において、駐屯地司令は、「昨年は、当駐屯地にとって任務の年であった。ハイチのPKOに始まり東日本大震災に係る災害派遣そして、台風12号に伴う紀伊半島での災害派遣など本当に実力を発揮した年であった。今年については、教育訓練・基本基礎をしっかりと固め各種任務に備える充電をする年にしたい」と訓示した。
 その後、駐屯地司令を先頭に、駐屯地所在隊員全員で、約3キロの駆け足を歩調合わせを実施、「H24—辰 健全 福地山駐屯地」を描き、記念撮影を実施した。
 最後に年男・年女を代表して本部管理中隊・杉竹1曹以下10名が年男・年女の抱負を力強く語った。
 その後、杉竹1曹の音頭で、福知山駐屯地の更なる飛躍を祈念し、勝ち鬨を行い訓練始めを終了した。


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