防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年2月1日号
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新成人の抱負
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できる限り親孝行
第7普通科連隊(福知山) 1陸士 郡野恭平

 私は今年20歳になり大人の仲間入りをします。いままでは未成年であり、何をしても許されるという気持ちがありました。しかし成人となり大人だという自覚を持ち、毎日を過ごしていかなければならないと思っています。
 20歳になり、私は3つの目標を立てたいと思います。
 1つ目は、いままで育ててくれた親に感謝することです。私には父親がいません。小学校の頃に癌で死んでしまい、母親一人で兄と私を育ててくれました。父がいないことを感じさせないよう、母はとても頑張って私達を育ててくれたと思っています。そんな母をこれからは私達が支えていき、できる限りの親孝行をして楽をさせたいです。母を温泉に連れていこうと兄と話し合っています。
 2つ目は、早く陸曹になることです。いつまでも陸士ではなく、早く陸曹となり指導する立場になりたいです。いまは知識も体力もまったくないので、毎日の体力練成を頑張っていきたいと思います。
 3つ目は、成人としての自覚です。お酒もタバコもたしなめるようになりましたが、飲酒運転や飲み過ぎてのトラブルなど責任ある大人としてふさわしくない行動は絶対にしません。
 タバコも喫煙ルールをしっかりと守り、他人の迷惑にならないような行動を心がけていきたいです。たとえ他人でも、ルールを守っていなければ注意していこうと思います。以上3つの目標をこれからは忘れずに日々の生活で心がけていこうと思います。

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自分の言動律する
第303高射直接支援中隊(八戸) 3陸曹 川崎貴徳

 私は新成人として、心に留めておきたいことが2つあります。1つ目は、自分の言動に自信を持つことです。20歳になり、いままでできなかった飲酒や喫煙などが許され、社会的責任が生まれたことで、より自分の言動を律していかなければならないからです。
 2つ目は、家族に感謝することです。多くの同級生とは異なり、中学を卒業後、実家を離れ多くの心配を掛けた分、今度は自分が家族の心の支えとなれるような、そんな長男となって一家を助けて行こうと思います。
 以上の2点を心に留め成人として自衛官として、日々の生活に励んでいこうと考えます。

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最後までやり切る
関西補給処桂支処 陸士長 角南志実

 自衛隊に入隊して早2年が経とうとしています。小さい頃は20歳なんてまだまだ先で、自分には無縁のものだと感じていましたが実際、成人を迎えてみると「あっという間の20年間だったな」と身をもって感じさせられました。
 成人を迎えるにあたり振り返ると、これまでたくさんの方に迷惑をかけ、また心配をかけてきました。いままでこんな私を見放さずに育ててくれた両親、支えてくれた友人、同期、見守ってくれた周囲の人々に言葉にできないほどの感謝をしています。これからは自分が他人の力になれるように、また頼られる大人になれるように、仕事や日々の生活の中で「少しずつでも恩を返せることができたらいいな」と思います。
 最近では人に何かを教えること、指導することの難しさを実感しています。いままでの数々の指導を素直に受け止め、自分自身もっと成長しなくてはいけない、そう感じました。
 成人として、自衛官として自覚や責任をしっかりと持ち、感謝の気持ちを忘れず、最後まで諦めないでやり切ることを目標に、頑張っていきたいと思います。そして、いまよりも一回りも二回りも大きく成長した自分になりたいです。

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人の繋がり大切に
中部方面後方支援隊(桂) 3陸曹 平林久義

 成人を迎えるにあたって思うことは、未成年とは違い選挙権、飲酒、喫煙など様々な権利を与えられます。その反面、様々な義務が求められ、責任も重大になるということです。いままでは未成年ということへの甘えからか、両親をはじめ自衛隊生活を共にしてきた同期や自衛隊の諸先輩方など、数え切れない人達に御迷惑をかけてきたと感じています。これからは、そんな自分自身を見つめ直し、これまでお世話になってきた人達に言葉ではもちろん、態度で感謝の気持ちを伝えられればと考えています。
 私は自衛隊に入隊してから5年、3曹昇任2年目になります。現在所属する不発弾処理隊の隊員の中で自衛隊経験はもちろんのこと、不発弾に関する知識なども先輩方には及びません。引き続き自分から学ぼうとする姿勢を大切にして、どんなことにも真剣に取り組み、失敗を恐れず全力で目の前にあることをやり遂げたいと思っています。そして色々な経験を積み知識や技能を向上させ部隊、自衛隊に必要とされる陸曹になっていきたいと思います。
 これから生きていく中で様々な人に出会っていくと思います。その中で社会の一員として感謝の気持ちを忘れることなく、出会った人達との繋がりを大切にして一人前の大人、陸曹になれるよう頑張りたいと思います。
 また、これからは後輩もでき、指導する立場になっていきます。指導する難しさを感じながら後輩と共に、自分自身も成長していきたいと思っています。
 最後に、まだまだ未熟で御指導いただくことが多々あると思いますが、日々精進していきたいと思います。

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少しずつ恩返し
第10戦車大隊(今津) 陸士長 中丸孝司

 入隊して早1年7ヵ月、部隊に配属されてからは1年3ヵ月が経ちます。様々な人に支えられ、そのおかげで部隊や環境にも慣れ今年、晴れて成人を迎えることができました。
 新成人として、2つの目標があります。まず1つ目は、人の役に立てる人間になること。2つ目は、お世話になった方々に恩返しをすることです。
 1つ目の目標は仕事や営内生活で、いままでできなかったこと、他人任せにしてしまっていたことなどを自分から率先してやるようにして、人の役に立ち部隊の戦力になれるように、日々努力して達成できるようにしたいと思います。
 2つ目については、いままで生きてきた中で、お世話になった方、両親、学校の先生、友人、同期、職場の方々など少しずつ何らかの形で恩返ししていこうと思い目標にしました。
 これら2つの目標を達成するためにも、新成人として新たなスタートを切り、頑張っていきたいと思います。


寄せ書き
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「自慢の夫」
矢野亜里 (第376施設中隊=都城矢野太一3陸曹夫人)

 私が自衛官の妻になって思ったことは、話で聞いていたよりも大変だということです。
 私の姉も自衛官の妻で話はよく聞いていました。しかし実際に生活が始まってみると、演習や教育などで家にいない日が続き寂しい思いをすることもあり、そんな時は「夫が頑張っているのに、私も頑張らないでどうする!」と元気を出すようにしています。
 東日本大震災派遣の際は物凄く心配でしたが、テレビなどで知った活動の様子はとても格好良く、みんなのために頑張っている姿を見ていると「自慢の夫だな」と改めて思いました。大震災派遣での仕事の内容は誰にでもできることではなく「1人でも多くの命を救ってあげられるといいな…」と毎日思っていました。職場の人達からも「自衛官はすごいね」と言われて嬉しく思いました。
 これから先、大変なこともあると思いますが2人で頑張っていきたいと思います。

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趣味はピアノ
第6施設群(神町) 3陸曹 宮野智至

 「趣味は何ですか」。
 初対面の相手や中隊長、営内班長による面接時などでよく聞かれる質問です。会話の糸口にするためにはとても良く、私も中隊に配属されたばかりの新隊員との会話で使用します。しかし私自身は、この質問をされるのはとても困ります。
 なぜなら「私の趣味は何か」と考えると趣味と呼べるものがないからです。過去には魚釣り、スノーボードなど色々行ってきましたが、どれも長続きしません。理由は、どれも移動と準備に時間がかかるからです。好きな人にとっては移動も準備も、とても楽しいことだと思います。私も趣味に没頭していた頃は移動も準備も楽しい時間でした。
 ひとつだけ長続きしているものがあります。それは幼少時から始めたピアノです。幼い頃は親に言われるがまま練習をし、気がつけば10年ほど経っていましたが、自衛隊入隊と同時にやめました。
 7、8年ほど前、ふとしたきっかけでもう一度ピアノの練習をしてみようかと思い立ち、楽器を購入し練習を始めました。なかなか昔のように上手に弾くことはできませんが、ようやく趣味と呼べる程度になってきたのではないかと思います。周囲の反応は、私の外見とのギャップで驚かれることがほとんどですが、なかなか良い反応をいただいています。
 まだまだ人前で披露するレベルではないですが、いつか皆の前で披露できる日を目標に練習していきたいと思います。

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家族の笑顔を力に
第36普通科連隊(伊丹) 3陸曹 尾崎知浩

 昨年4月16日、第1子となる長女、晴香が誕生しました。生まれる前日の検診では生まれるまで、まだ時間がかかりそうとのことで気楽に過ごしていましたが、深夜1時に陣痛が始まったと連絡を受け病院に駆けつけました。そして明け方4時37分に晴香は生まれました。
 頑張ってくれた妻と娘に感謝し、初めて我が子を抱いた時は自分も父親になった実感で胸が一杯になり、嬉しさと同時に守るべき家族が増えた責任を改めて感じ、身が引き締まる思いでした。
 いまでは家で元気にすくすくと成長する娘に振り回される日々ですが、生まれてきて良かったと思える素晴らしい人生を歩んでほしいです。
 私も家族の笑顔を力に、これまで以上に仕事に励み、素晴らしい人生になるように精進していきます。


「頑張っています」 新しい職場
活躍するOBシリーズ
弘済企業(株) 河内正人
最初の2年間は死にものぐるい
河内氏は平成22年7月、新潟地方協力本部援護課を3陸尉で定年退職。55歳

 平成22年7月26日に自衛隊を定年退職、翌日から弘済企業株式会社にお世話になっています。仕事は保険業、勤務地は、新発田駐屯地です。なかなか仕事を選ぶことが出来ない昨今、大変幸運な再就職をさせて頂き感謝しています。
 面接時、面接官から「2年間は死にものぐるいでやって下さい。そうすれば2年後は充実した日々を送ることが出来ます。皆さんそうしています。貴方も頑張って下さい」と激励をいただきました。わたしは今その2年間の真っただ中です。自衛隊時代は、同僚がいて先輩がいて後輩がいて仲間がたくさんおりました。仕事で困ったことがあったら誰かが救いの手を差し伸べてくれました。今の仕事場は違います。私一人しかおりません。一人で乗り越え解決しなければなりません。
 今は、苦痛と不安の方が多いですが、自衛隊で培った精神や、仕事に取り組む姿勢は必ず役に立つと信じて、更なる商品知識の向上を図り、近い将来には、お客様から信頼・愛され、たくさんの充実感を味わえるよう日々努力精進したいと思っております。


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