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自衛隊ニュース   1069号 (2022年2月15日発行)
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トンガ国際緊急援助活動
輸送艦「おおすみ」入国
空輸隊は日本国内待機
 1月15日にトンガ王国で発生した海底火山噴火の被害に対する国際緊急援助活動は、9日に輸送艦「おおすみ」がトンガタプ島のヌクアロファ港に入港し、日本からの緊急援助物資を届けた。また「おおすみ」に搭載したCH-472機は検疫終了後、飲用水を離島へ輸送する予定だ。
 「おおすみ」の入国により活動に目途が立ったため、先んじて活動を行っていたCー130H2機は日本国内での待機に移行。9日に拠点の豪州アンバレー空軍基地を出発した。C-130H2機は1月22日から2月2日まで4回にわたり飲用水、高圧洗浄機、缶詰等の物資約17トンを輸送した。
 出発にあたりトンガ王国国際緊急援助空輸隊司令の藤井浩1空佐は、「任務遂行への強い意志と(新型コロナウイルス)感染防止の徹底した施策により、無事任務を完遂できたことを大変嬉しく思う」と振り返った。また拠点となった豪州への謝辞と共に「このような任務は、日豪関係の更なる深化に繋がる」と強調した。

積雪極寒の下、任務完遂
Snow phantom作戦

<第2普通科連隊>
 第2普通科連隊(連隊長・古賀理都靖1陸佐=高田)は2月1日から3日の間、関山演習場において令和3年度第3次基礎となる部隊の訓練検閲を第2中隊(中隊長・藤田立3陸佐)に実施した。
 本検閲は約16キロのスキー行進に引き続く積雪寒冷地における先遣中隊の防御戦闘行動について検した。また、指定充足訓練の一環として高田駐屯地業務隊の隊員が対抗部隊の一部として参加した。
 当初、訓練開始式において運用訓練幹部が統制し隊容検査を実施して、背のう入り組品の点検を行うとともに隊員がそれぞれの任務を確実に理解しているかを確認し、訓示において連隊長は「指揮官企図の徹底」、「積雪寒冷地の地形・気象に応じた情報・火力・機動の連携」、「基本基礎の徹底」の3点を要望した。
 今回、第2中隊は神出鬼没な行動により敵戦闘力を減殺する「Snow phantom作戦」を掲げ、特に敵の接近が予想される経路上に、川などの天然障害及び蛇腹鉄条網を使用した複合障害の設置や、F的を設置し欺騙工作を実施する等、気象・地形を最大限活用した周到な防御準備を行った。第2中隊は対抗部隊の攻撃に対し、多数の障害及び障害に連接した組織的火力による防御戦闘を実施し、対抗部隊の侵攻を阻止した。

氷点下22度の厳しい寒さの中、冬季訓練検閲
<第14施設群>
 第14施設群(群長・上林勝敏1陸佐=上富良野)は、1月18日から21日までの間、上富良野演習場において第395施設中隊訓練検閲を実施した。本訓練検閲は「防御支援に任ずる施設中隊の行動」を課目として行われた。統裁官の上林群長は「第395施設中隊施設力の最大限発揮、被害の極限による任務の完遂」「作戦の全局面を通じた各種管理の徹底」の2点を要望した。
 19日朝、20キロを超える装備を携行し、雪深く起伏が激しい約8キロに及ぶ経路をスキーにより前進、1名も脱落することなく全員が完歩、集結地に進入して同地域を占領した。
 20日、大寒初日の気温は氷点下22度を記録、厳しい寒さの中、中隊長(柳田将1陸尉)を核心として一丸となり任務に邁進。敵の侵攻を阻止するため対戦車地雷による道路閉塞、鉄条網を使用した対空挺ヘリボン障害を所命の時期までに構成する等、あらゆる状況においても施設支援を継続し、全ての任務を完遂した。旺盛な責任感をもって職務を遂行し、優秀隊員に選ばれた土屋陸士長(静岡県出身)は「初めて冬季訓練検閲に参加しました。防寒対策をしっかりしたつもりだったが、想像以上の寒さだった。この経験を今後に活かしていく」と語っていた。
 第14施設群は今後も、いかなる任務にも即応し得る、さらに精強な第14施設群を育成すべく、群長要望事項である「日々前進」「団結・連携」を実践していく。

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