東北地方の日本海側や北陸地方で8月3日以降記録的な大雨が降り、河川氾濫、住宅浸水などの被害が発生。4県から災害派遣要請を受け陸自東北、中部両方面隊の隷下各部隊が全力で対応に当たった。
30、14普連など4県に展開し 住民救助などに全力
新潟県では4日午前6時半、第30普通科連隊長(新発田)が要請を受理。村上市に延べ約180人態勢で隊員を派遣し、約1200戸で安否を確認、延べ約70人を救助した。また約23・5トンの給水支援も行った。空自新潟救難隊はUH60ヘリで情報収集に当たった。8日午前11時45分、県から撤収要請を受け、活動を終えた。
石川県では4日午後5時、第10師団長(守山)が要請を受理。第14普通科連隊(金沢)が延べ約130人態勢で小松市中海町の住民の安否を確認した。5日正午撤収要請を受け、活動を終了した。
福井県では午後0時半、第14普通科連隊長が要請を受理。同連隊と第6施設群(鯖江)が延べ約20人態勢で南越前町内の約50メートルの道路啓開を行い、1人を救助した。約1300食の給食運搬等も行った。第10飛行隊(明野)はUH1ヘリで情報収集した。6日午後8時5分に要請を受け、撤収した。
山形県では午前8時半、第6師団長(神町)が要請を受理。第20普通科連隊(同)が延べ約20人態勢で飯豊町に展開し、約17トンの給水支援を行った。
東北方面航空隊(霞目)、第6飛行隊(神町)はUH1ヘリで映像伝送、情報収集を行った。同日午後8時、撤収要請を受理した。 |