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自衛隊ニュース   1089号 (2022年12月15日発行)
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4年ぶり全自ラグビー大会
 「第62回全自衛隊ラグビー大会」が12月1〜7日、千葉県の習志野、松戸両駐屯地ラグビー場などで行われた。同大会の開催は4年ぶり。7日に東京・秩父宮ラグビー場で行われたAブロック決勝では、陸自船岡が同習志野に45-12で競り勝った。
 A〜C3ブロックに分かれ、陸海空の合わせて14個チームが "激突" した。Aブロックは、2019年9月に日本(関東2都県)で開催された各国軍人が参加する国際防衛ラグビー競技会(IDRC)で日本チーム「ディフェンス・ブロッサムズ」の中心となった船岡、習志野の "2強" が順当に勝ち上がった。
 決勝は地力で勝る船岡が前後半で計7個のトライを奪い、粘る習志野を突き放した。閉会式では大会会長の鈴木敦夫事務次官が訓示を述べ、来年のIDRC仏大会への期待も寄せた。

海自 SM3 2A発射試験成功
日米サイバー訓練も

 海上自衛隊は日米同盟の抑止力・対処力強化のため、11月1、2の両日、米海軍横須賀基地で米海軍との共同訓練(サイバー共同対処訓練)を行った。
 海自のサイバーセキュリティに関する技量の向上、米海軍サイバー対処部隊との相互運用性の向上を図ることが目的。
 海自から、海自システム通信隊群保全監査隊、米海軍から、米海軍NIOC-HAWAII N3J部が参加。サイバー攻撃等への対処を訓練した。

ハワイ海空域で
 海上自衛隊は米ミサイル防衛庁と米海軍の支援の下、11月16日と同19日、米ハワイ州周辺海空域で護衛艦「まや」、同「はぐろ」の弾道ミサイル防衛に係る機能確認のための発射試験を行い、成功した。
 日米が共同開発した弾道ミサイル防衛用能力向上型迎撃ミサイル「SM3ブロック 2A」を海自の艦艇が発射したのは初めて。今回の成功で我が国の弾道ミサイル迎撃能力がより一層向上した。
 試験はハワイ州カウアイ島の太平洋ミサイル射場から発射された弾道ミサイル標的を「まや」、「はぐろ」がSM3で迎撃した。
 「まや」はSM3ブロック 2Aを、「はぐろ」はSM3ブロック1Bを発射。それぞれ大気圏外で標的に命中させた。
 護衛艦2隻が同時期にSM3発射試験を実施したのは初めて。また、実発射を伴わない追尾試験も11月21日に行い、新規機能を確認した。


空自は機動展開訓練
福井県おおい町で
 航空自衛隊第4高射群第12高射隊(滋賀・饗庭野分屯基地)と第6基地防空隊(石川・小松基地)は11月28日、福井県おおい町の長井浜海水浴場で地対空誘導弾「PAC3」と基地防空用SAM部隊による機動展開訓練を行った。
 ペトリオットのミサイル実射に関する一連の行動に係る訓練を実施し、任務遂行能力の向上を図るとともに戦闘能力を確認した。昭和38年の開始以来、今年度で59回目。
 5月の大阪市舞洲スポーツアイランド、7月の海自呉地区、9月の陸自札幌駐屯地への機動展開訓練に続き、今年度4回目の訓練。また、日本海側、福井県での実施及び基地防空部隊の参加は初めて。
 空自はいかなる事態にも万全を期すよう、平素から国内の様々な場所での訓練を通じ、各種ミサイル防衛に係る高い練度を保持し、即応態勢を維持していく。

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