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1073号 (2022年4月15日発行) |
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第35代海幕長に酒井良海将 |
第35代海上幕僚長に3月30日、酒井良海将(前横須賀地方総監)が着任した。防衛省の儀仗広場で行われた着任式に臨んだ酒井海将は栄誉礼を受けた後、儀仗隊を巡閲。海幕勤務の多くの幹部隊員が整列して出迎えた。
新たに海上自衛隊の指揮を執る酒井海将。船出にあたり「『人』、『機能』、『構想』、『協働』の四つの努力の方向性を今後も堅持しつつ、次の2点を重視し将来のいかなる環境変化にも耐え得る精強な海上自衛隊を築いていきたい。第1は長期持続力の構築であり、平時のみならず有事における高負荷環境下においても戦い続けられる能力の構築を目指す。第2はスピード感ある意思決定。有事において求められるのは使命に基づく現場部隊の迅速・的確な処置・判断であるため、平素からよりスピード感ある意思決定プロセスを構築していく」(海自HPより)と決意を伝えた。 |
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内閣総理大臣表彰 6部隊に |
「自衛隊への役割の重さ大きく」
「令和3年度自衛隊記念日に際する内閣総理大臣特別賞状表彰式」が3月30日、東京都千代田区の首相官邸で行われ、陸海空6部隊に岸田首相から賞状などが贈られた。
岸田首相が激励
自衛隊記念日行事の一環として、陸海空各自衛隊・機関で地道に活動し顕著な功績を挙げているものの必ずしも広く知られていない部隊を表彰している。
今年度は陸自部隊訓練評価隊(北富士)、陸自地理情報隊(東立川)、海自試験艦「あすか」(横須賀)、海自潜水艦「やえしお」(同)、空自飛行点検隊(入間)、空自作戦システム運用隊指揮所運用隊(横田)が表彰された。
表彰式には各部隊代表6人が出席、岸防衛相が立会。岸田首相が代表一人一人に賞状などを贈った。訓示で首相は「ロシアによるウクライナ侵略、北朝鮮による新型ICBMの発射もあり、私たちの国は歴史を画するような大きな変化の前にある。自衛隊への期待、役割の重さは大きくなり、皆様方の取り組みもますます重要になる。引き続き、誇りと緊張感を持って任務に当たっていただきたい」と激励した。
受賞6部隊
の活動概要
表彰部隊(代表)・活動は次の通り。
▽陸自部隊訓練評価隊(隊長・近藤力也1陸佐)=外国軍を模した対抗部隊による実戦的な訓練の提供▽陸自地理情報隊(隊長・井上嘉史1陸佐)=車載全周カメラ・ドローンを用いた3D地図等を作成
▽海自試験艦あすか(艦長・榎谷真一2海佐)=ミサイル、ソーナー等の艦艇装備品の海上試験を実施▽海自潜水艦やえしお(艦長・井関敬幸2海佐、前艦長・佐藤耕輔2海佐)=長期潜航行動をはじめ各種任務に従事
▽空自飛行点検隊(司令・新崎秀樹1空佐)=飛行点検機を運用し、各地の自衛隊の無線施設を点検▽空自作戦システム運用隊指揮所運用隊(隊長・佐伯剛2空佐)=24時間態勢で航空機・ミサイル情報を関係部署に伝達 |
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