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1073号 (2022年4月15日発行) |
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各採用先で入省式
岸大臣「至誠の精神」説く |
4月1日、防衛省A棟講堂において、事務官等の令和4年度本省採用者入省式が執り行われた。
新型コロナ感染症拡大防止の観点から、一昨年度から全機関の採用者が一堂に会する合同入省式は中止しているため、全体で645名の採用者は全国約150カ所の各採用先で入省式に臨み、社会人としての一歩を踏み出した。
本省での採用者80名を代表して石上和希事務官(防衛政策局)が辞令の交付を受け、服務の宣誓を声高らかに読み上げた。続く岸信夫防衛大臣のビデオメッセージでは「自分の仕事が国と国民を守ることにつながっていることに心意気を感じてほしい。そして国民に対する責任を果たしていると実感してほしい」とエールを贈った。また自身の座右の銘「至誠」をとりあげ「国民の信頼は公正公平に仕事をすることで得られる。至誠の精神で新しい一歩を踏み出してほしい」と要望した。
式後、2名の採用者が記者団に抱負を語った。野上峻事務官(防衛政策局)は「情熱と理性を兼ね備えた立派な職員となって、どのような状況においても国民の当たり前の毎日を守り続けていきたいと思います」、山本貴智事務官(大臣官房文書課)は、「今世界で起こっている現実にしっかりと向き合って、自分の身を引き締めてひとつずつできることを積み重ねることでその責任を果たしていきたいと思います」とそれぞれ述べた。 |
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日・フィリピン防衛相会談
共同訓練等の協力を一層推進 |
4月7日、防衛省で日比防衛相会談が行われた。テレビ会談を含めて岸信夫大臣とデルフィン・ロレンザーナ国防大臣の会談は今回で3回目。安全保障環境や二国間協力等について約90分間、意見交換を行った。
冒頭、岸大臣はロシアによるウクライナ侵略を「紛れもなく力による一方的な現状変更であり、明白な国際法違反だ」と言及し、「(このような行為を)インド太平洋、とりわけ東アジア、東南アジアで許すことはできない」と非難した。ロレンザーナ国防大臣もこれに同意した。
会談後の記者会見で「共同訓練等の協力の一層の推進などについて一致できたことは大きな成果であった。今回の会談を機に、安全保障上、大きな意義を有するフィリピンとの防衛協力・交流を一層強化していく」と語った。
初の「2+2」
また9日、都内で外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を行った。フィリピンとは初めて、東南アジア諸国ではインドネシアに次いで2カ国目となる。日本から林外務大臣、岸防衛大臣、フィリピンからロクシン外務大臣、ロレンザーナ国防大臣が参加し、共に海洋国家である二国が「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、戦略的パートナーシップを更に強化していくことを再確認した。 |
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