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スペーサー
自衛隊ニュース   1073号 (2022年4月15日発行)
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防衛ホーム スポーツ部

 五輪を頂点とする国内外の大会への出場、成果獲得を任務として与えられる自衛隊体育学校(朝霞)第2教育課の第61期特別体育課程入校式が4月9日、同校で行われ、学生たちが新たなスタートを切った。

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五輪へ決意を新たに体校第2教育課が入校式
新規学生31人「先輩に続く」
 体育学校は前回東京五輪(1964年)を控えた61年8月に創設された。3自衛隊各部隊の体育・格闘指導者を育成する第1教育課、第2教育課などで編成。第2教育課は隷下にレスリングなど11個班(競技)を置く。
 コロナ禍で1年延期され昨夏行われた「2020東京五輪」では、柔道女子78キロ級で濱田尚里1陸尉が金メダルを獲得するなど、4種目で体校史上最多となる5個のメダルを獲得。前回東京大会からの過去11大会で延べ25個のメダルを獲得している。
 今年度第61期特体課程学生は、大学在学中に全日本選手権優勝などの実績を上げ体育特殊技能者として直接入校した14人を含む新規入校者31人と、前年度からの継続者124人の合わせて155人。
 東京五輪・ライフル射撃に出場した松本崇志1陸尉(射撃班)が学生を代表し豊田真学校長に入校を申告。学校長は式辞で「自らの夢の実現に向け全身全霊を懸けて競技に打ち込んでほしい」と激励した。
 来賓あいさつでは富澤實学校後援会会長、保坂一彦学校校友会会長、三宅義信第17代体育学校長がそれぞれ期待を寄せた。
 東京五輪メダリストの濱田1尉、乙黒拓斗2陸曹(レスリング・男子フリースタイル65キロ級優勝)、並木月海3陸曹(ボクシング・女子フライ級3位)も登壇しエールを送った。
 式終了後、体育特殊技能者4人がインタビューに応え、「結果を出せるよう精一杯頑張る」(桑江良斗2陸曹=アーチェリー班)、「足りない部分がたくさんある。先輩たちのいいところを吸収させていただく」(坪根奈々子2陸曹=柔道班)、「素晴らしい環境の中で競技を続けられることへの感謝を忘れず一つ一つの試合を勝っていく」(清水賢亮2陸曹=レスリング班)、「世界で戦うために全てを上げる」(石黒隼士2陸曹=同)と決意を語った。
 東京五輪の1年延期で早くも2年後に迫っている次回パリ五輪(2024年)、さらにその次の五輪へと向けて、「自衛官アスリート」の新たな戦いの幕が切って落とされた。

うちの子は自衛官

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会員と達成感共有
札幌自衛隊家族会 東区支部長 藤田恵子
 私(東区支部長・藤田恵子)は札幌地方協力本部が実施した今年度の航空自衛隊合格者・保護者説明会に参加しました。合格者ご家族と一緒に空自千歳基地の生活施設を見学、最後にグループ別の懇談会があり、その中で母親目線の相談役として入り、入隊への不安や疑問を解消してもらうという役目でした。
 この日の保護者の参加は約50人、小グループに分けて懇談したいとお聞きし、入隊3年目になるお子さんを持つお母さん(東区会員)2人にも協力していただきました。
 たった1人で、約15人の保護者の相談役としてグループを任されるということで、2人とも緊張しているように見えましたが、私の心配をよそに、始まってみるととても堂々と話していました。広報官も1人ずつ入ってくださり、時々助けていただきながら、30分の懇談は無事終了しました。
 私にも入隊3年目と8年目の航空自衛官の息子がいますが、毎年この時期になると "あのころ" を思い出します。保護者の「心配しかない」という眼差しに寄り添いながら「大丈夫」と満面の笑みで答えています。
 2人のお母さん(東区会員)もそれぞれの悩みや不安があったと思いますが、いまは我が子の成長を誇りに思っています。
 帰りのバスの中で、どんな質問があったかなどを3人で話し、あのころの気持ちを思い出しながら「基地の中も見れたし、楽しかったね」と活動の達成感を共有しました。
 家族会はボランティア組織です。当支部には仕事を持ちながら協力してくれる会員がたくさんいることに感謝しかありません。これからも、同じ志を持つ仲間として、楽しく充実した活動を続けられたらと思っています。
 この日お会いした合格者保護者の方も、入隊までの3カ月まだ迷いもあると思いますが、少しでも安心して入隊の日を迎えていただければと思います。そして自衛隊を応援していく輪が広がることを心から願っています。

東日本大震災追悼式に参列
岩手駐屯地司令ら
 東日本大震災から11年を迎えた3月11日、岩手県大槌町の町役場多目的会議室において「令和3年度東日本大震災津波 岩手県・大槌町合同追悼式」が挙行された。
 式には川間信太郎岩手駐屯地司令と福田隆志第9高射特科大隊長が参列し、駐屯地全隊員を代表して献花を行った。
 発災当時から今も変わらず地域と共にある岩手駐屯地であることを誓い、共に歩みを進める決意を新たにした。
 また、県内各地で行われた追悼行事にも部隊の代表者が参列し、想いを一つに鎮魂の祈りを捧げた。

25普連、冬季競技会行う
 第25普通科連隊(連隊長・茶園宗武1佐=遠軽)は3月1日から同3日まで、北海道・遠軽演習場で「令和3年度連隊冬季戦技競技会」を行った。
 各中隊及び各隊員の練度の向上を図り、次年度に行われる師団冬季戦技競技会に向けて連隊全体の冬季戦技能力の向上を図るために実施。
 個人機動の部、アキオ曳行の部、階級別リレーの部及び新補職の部の中隊対抗方式で競った。
 各隊員は日頃の訓練成果を遺憾なく発揮し、全力を尽くしてコースを走り抜いた。第3中隊が総合優勝、各部門でそれぞれの中隊、個人が表彰された。

3年ぶり持続走競技会
<東北方面混成団>
 東北方面混成団(団長・永田伸二1佐)は1月15日、仙台駐屯地で3年ぶりとなる持続走競技会を実施した。
 当日は天候に恵まれたものの気温は3度前後と厳しい寒さに。5キロのコースを隊員たちは部隊の勝利と個人の目標達成のため全力で疾走した。コロナ禍の下、無声での応援となったが、同僚の温かい拍手が選手を力強く後押し。一丸となって競技に集中した。
 「部隊対抗の部」は第119教育大隊が制し3連覇を達成。統裁部、各部隊、選手全員の努力により、大きな事故もなく終了した。

山下2曹、母校を表敬
北京五輪クロカンスキーで健闘
富山地本が協力

 北京冬季五輪クロスカントリースキー日本代表、山下陽暉2陸曹(自衛隊体育学校所属、富山県南砺市出身)は3月29、30日、富山県庁、南砺市役所、母校・南砺平高校をそれぞれ表敬訪問した。
 母校の表敬では、校長、恩師、現スキー部員らの温かい歓迎を受けた。懇談では五輪での結果を報告し、出場によって成長できたことについて紹介し、4年後、8年後の五輪でのメダル獲得に懸けた意気込みを語った。
 山下2曹は「地元富山から応援をしてくれていると知ってすごく力になった。五輪も乗り越えることができて感謝しています」と振り返り「今後の五輪で、メダルを獲得することが一番の恩返し。大好きなクロスカントリースキーで故郷を元気にしたい」と決意を新たにした。
 表敬訪問に協力した富山地本は、「引き続き山下選手を応援し、富山県民の期待の星として紹介し続けたい」と後押ししていくつもりだ。


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