西部方面音楽隊(隊長・志賀亨2陸佐=健軍)は、11月3日から5日までの間、オマーン首都マスカット、国立ロイヤルオペラハウスで開催された「MILITARY MUSIC OMAN AND THE WORD」に参加した。
出演部隊は、オマーン近衛軍楽隊を始め陸海空等軍楽隊のほか、ゲストバンドとして陸上自衛隊西部方面音楽隊とフランス外国人部隊軍楽隊の2個音楽隊が参加した。本軍楽祭は、毎年ゲストバンドを迎えて開催されており、令和3年度はオマーンから招待があったもののコロナ禍で中止となり、今年度は再度西部方面音楽隊が選ばれ、創隊以来初の海外演奏への参加となった。
プログラムは、ドラゴンクエストから始まり、鬼滅の刃(紅蓮華)〜荒城の月〜花は咲く〜メトセラ12の単独ドリルの他、フィナーレにも参加した。いずれも日本らしさ熊本らしさを十二分に発揮する歌、振袖、殺陣、和太鼓を起用となった。
西方区内音楽隊と中音が支援
新星水上1士の歌声に注目集まる
出演にあたり第4音楽隊、第8音楽隊、第15音楽隊の西部方面区内音楽隊と中央音楽隊の一部支援を受け参加し、西部方面音楽隊の繰り出す演奏・演出の数々は、3回の公演で約9000人のオマーン国民の観客を魅了した。また、10月中旬に西部方面音楽隊に配属となった水上珠奈(まりな)1等陸士(東京藝術大学声楽科卒業)の歌声は、ロイヤルオペラハウスの一面に広がるとともに観客の心に響き、一瞬にして大注目を集めた。
西部方面音楽隊長の志賀2佐は、「オマーンと日本の外交関係樹立50周年にあたり、本軍楽祭に参加できたことを光栄に思います」「日本チームがナンバーワンという言葉も沢山貰うことができました。音楽は、国と国同士の言葉や文化の壁を越え『世界の共通語である』ことを改めて認識するとともに、本軍楽祭への参加を通じて、オマーンと日本両国との関係をより深めることができたのを誇りに思います」と語った。 |