現職時代、長く交流のあった米軍関係者と、よく「平和ボケ」について議論しました。米国と違い、戦後世代の長く平和な時代を享受してきたがゆえに生まれた特異な言葉なのか、直訳する言葉はなかなかなく、「Peacetime Complacensy(平時の独りよがり(自己満足)」)という表現で共有していたことを思い出します。
また昨今のウクライナ情勢からも、予備役含む兵士たちが、後に続く世代のため、愛する国の存立を賭け、危険と混乱が待つ戦場へ赴く姿を見て、もし日本が…と考えたときに「果たして自分は?」と自問することも多くなりました。多くの日本人が「見たくない、聞きたくない、想像したくない」であろう「国家危急の事態」を「敢えて想定に置いた練磨の場」を通して「防衛省自衛隊OBとしての矜持を維持」させてくれることが「予備自衛官としての最大のメリット」ではないかと考えます。
予備自衛官となって早くも3年、その間、幸運にも早期発見されたとはいえ、二つのがん治療のため訓練への招集にも十分応えることができていなかった現況も、改善に向ける時が到来したように思います。これからも「予備自衛官」「弘済企業株式会社防衛省団体保険常駐職員」「滋賀県隊友会事務局長」として三位一体で「国民と自衛隊のかけはし」につながる日々を追求してゆきます。 |